10年に一度の今シーズン“最強”の寒気が24日から静岡県内にも…南国の鳥たちを守るためにどう乗り切る?
こちらの映像は静岡市の山間部、井川地区で撮影されました。
木々にはうっすらと雪が積もり、道路にも雪が残っています。井川地区の23日の最低気温は0.2℃と、3月中旬並みでした。
24日から今シーズン”最強”寒気が
栗田麻理アナウンサー:
「午前8時前のJR静岡駅です。手元の気温計は8度を表示しているが、小雨も降っていてこの気温より寒く感じられる。通勤・通学している皆さんも手袋やマフラーをして寒さ対策をしているようです」
静岡市中心部の最低気温は、6.4℃。井川地区と同じ3月中旬並みでした。
それでも、気象庁によりますと、日本列島には、24日から26日にかけて、10年に一度と言われる今シーズン“最強”の寒気が流れ込み、全国的に気温がかなり低くなる見込みです。
県内では、24日は、朝よりも、夕方から冷え込みが厳しくなる予想です。
富士宮市 20代:
「寒いです。カイロをたくさん買ってあるので、明日から気合を入れて寒さ対策します」
富士市 40代:
「寒いです、寒波が来ているということで、電気で温かくなるジャケットを用意してあるので、それで対策をしようと」
気象台によりますと、県内では、24日午後6時までの24時間では山地で1センチ、25日午後6時までのまでの24時間では山地で1~5センチの降雪が予想されています。
この”最強”寒波に頭を抱える場所が…
富士花鳥園では寒さ対策も
「鳥の鳴き声」
富士宮市にある富士花鳥園。南国の鳥など、およそ350羽を飼育しています。
この時期になくてはならないのが…
富士花鳥園 宮本正明副園長:
「どうぞ。こちらが重油を焚いてのボイラーとなる。これで温室の中を温めている」
標高888メートルにある富士花鳥園。
冬場ではマイナス11℃まで気温が下がることもあり、室温を一定に保つためには、ボイラーが欠かせません。
しかし…。
富士花鳥園 宮本正明副園長:
「昨年から原油価格が上がっていて、現状ではボイラーに使っている重油はかなり高い水準で推移している」
ボイラーの重油代は、これまで月に150万円ほどでしたが、原油の高騰で、最近は200万円を超えています。
富士花鳥園 宮本正明副園長:
「コロナ禍以降、お客さんが一気に減っていて、例年の55%から60%まで下がった。原油もそうだし、電気代もそうだし、あとはエサ代もかなり上がっているのでもろもろかかる経費は上がっていて苦しい」
追い打ちをかける、24日からの、最強寒波。
経費はかさむばかりですが、鳥たちに影響が出ないよう、夜間のみだった灯油ストーブをつけたり、鳥たちのケージにビニールシートをかけたりして、乗り切ろうとしています。