静岡・熱海市の捜索は規模縮小に 地元の災害ボランティアの活動続く

発災から1ヵ月が経過した土石流の現場では、規模を縮小しながらも行方不明者の捜索が続いています。

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静岡・熱海市の捜索は規模縮小に 地元の災害ボランティアの活動続く

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市内に住む災害ボランティア

静岡県熱海市では、きょうも厳しい暑さの中で捜索が行われましたが、一時1700人態勢だった捜索活動はおよそ60人態勢と大幅に規模を縮小して行われています。自衛隊の撤収に続き、県内各地の消防隊もきのう最後の活動を終え、きょうからは警察が主体となったためです。
 土石流でこれまでに22人が犠牲となり、いまだ5人の行方がわかっていません。発災から1ヵ月。現場では、復旧の手助けをしようと活動を続ける人がいます。
 熱海市内に住む災害ボランティアです。きょうは、およそ20人の市民が参加し1軒1軒手作業で被災家屋の土砂を撤去していきました。

田中勇樹さん(44):「着実に進んでいるとは思うがいろいろ思うことはある。早く土砂を取り除いて、早く普通の生活に戻れるように願うばかり」

ボランティアに感謝

自分の家があるのも大きな被害を受けたこの地区です。当時自宅の周辺には大量の土砂が流れ込み、多くの住宅が被災しました。ただボランティアの手によって徐々に復興も進んでいます。

田中勇樹さん:「すっっごく助かる。ボランティアの力がなければここまで進まないと思うので、ただ感謝」

 これまでにのべ164人が参加しています。熱海市は現在市外のボランティアの募集を止めていて、当面は1日に20人程度の熱海市民のみで活動を続ける方針です。
 一方、県はきょうが申し込みの期限となっている被災者に向けた公営住宅について、44軒に対して12軒の入居申し込みがあったと発表しました。2回目の申し込みは今月中旬に予定されていて、県は公営住宅58軒分の入居者を募集するとしています。