早く元気になって…病院が『ディズニー仕様』に 驚きの仕掛けも 女児「治療も頑張れそう」 静岡県立こども病院
病気と闘う子どもや家族を支援しようと、ディズニーからあるプレゼントが贈られました。そのプレゼントには、魔法のような仕掛けが用意されています。
栗田麻理アナウンサー:「こちらにはミッキー&フレンズの可愛らしいイラストが描かれている。奥にもたくさんのキャラクターがいて、ピクサー・スターウォーズ・マーベルなど様々な世代の方が見て楽しめる」
18日に静岡市葵区の静岡県立こども病院で開かれたのは、”ディズニー仕様”となった院内の壁紙のお披露目式です。これは、ウォルト・ディズニー・ジャパンが、病気と闘う子どもやその家族に少しでも不安な思いを和らげようと行っているプロジェクトで、東京・神奈川に次ぎ、国内3カ所目、東海エリアでは初めての実施です。
待ち合いエリアの壁に描かれたのは、様々なディズニーのキャラクターたち。薄暗いイメージのある院内が明るくなることで、治療をする子供たちにエールを送ってくれます。
通院する女の子:「びっくりして嬉しかった。(治療も)頑張れそう」
女の子の母親:「親が不安だと子どもにも伝わってしまう。でも、この壁面を見て、一緒に笑っているところを見ると、子どもも安らげるし、不安な気持ちがやわらぐので魔法だと思う。検査や処置は受診のときについてくるもの。ミッキーマウスが待っているから行けるとか、ミニーちゃんがいるから、頑張れるとかきっとあると思う」
外来に通院する子どもたちはもちろん、入院する子どもたちにとっても心も明るくする仕掛けが。
栗田アナ:「エレベーターを降りると、アナと雪の女王やモアナなどたくさんのディズニーキャラクターたちが出迎えてくれる。こちらが処置室に向かう道のりだが、キャラクターたち背中を押してくれるような感覚になれる」
子どもたちにとっては不安でいっぱいの治療ですが、ディズニーのキャラクターたちが心を明るくする”魔法”でその背中を押してくれます。”魔法”は壁紙そのものにも秘められていました。
栗田麻理アナウンサー:「アプリを使って壁紙にカメラを向けると、キャラクターが光った。動き出した。音楽も流れている。まるで壁紙が生きているかのよう」
専用のアプリを使うと、壁紙と連動してディズニーの世界観を体験することができます。壁紙に描かれた様々な物語のワンシーンが、画面上で生き生きと動きだし、待ち時間の緊張感をほぐします。
母親:「好きな音楽があって、そういうのを聞くと目をぱっちりあけてくれる時がある。音楽はすごく良く聞こえているので、見るだけではなくて耳でも楽しめるのは嬉しい」
壁紙という形でやってきた、ミッキーたちからの少し早いクリスマスプレゼント。病院側も効果に期待しているようです。
県立こども病院 坂本喜三郎院長:「この壁紙によって、子どもたちはここにいるだけで安らぎ、癒しを得られる。まるでディズニーランドの中にいるような気分になれる。年齢層も含めて(ディズニーを)嫌いな人はほどんどいない。そういう意味でディズニーであることは大きな支援材料。子ども病院の入った印象と子ども病院に来るという印象を変えてくれるのではないか」