第5回再審公判のポイントと今後の展望などについて記者解説

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Q弁護側がパジャマを法廷で示したのはなぜか
難波亮太記者
「検察側はパジャマに袴田さん以外の他人の血液が付着し、さらに放火に使った油も付着していたと主張している。しかし、写真で見る通り、はっきりわかる血痕はない。法廷で示されたパジャマは、警察により大部分が切り取られていた。弁護側としてはこれだけやってもきちんとした鑑定結果が出ていないということから、警察の鑑定は信用できないとしている。はっきりと法廷では述べていないが、そもそも捜査の入り口が間違っていて、公判で有罪立証が厳しくなったから5点の衣類をねつ造したんだと示した。

ここで弁護団の会見の様子を
袴田ひで子さん:
「きょうの反論は素晴らしかった。検察庁の人たちが小さく見えた。だからもう絶対勝つと思ってます私は。どうもありがとう。4月か5月ころには結審になると思う。6月か7月には無罪を勝ち取れると思います。」

Q検察側の情報は?
難波亮太記者:
「検察はパジャマについて、夜寝るときに着るパジャマに血痕や油の付着があるということは、真犯人であるという整合性があるという受け止め。」

Qこれまでの進行状況は?
難波亮太記者:
「若干遅れはあるが、おおむね予定通り。ただ過去の裁判を繰り返しているという印象はぬぐえない。ていねいな審理は必要だが、袴田さんは87歳。ひで子さんは90歳という年齢を考えると、もう少し迅速に進むことが望まれます。」

Q来年以降の裁判の予定は?
難波亮太記者:
「来年は1月16日から再開される。1月は弁護側が5点の衣類について2日間にわたり主張を展開する予定。血痕の色が最大の争点。検察側、弁護側双方が証人尋問を予定している。東京高裁の再審決定の際に捜査機関のねつ造まで踏み込んだ争点なので、最も激しく主張が展開されることになりそうです。