静岡県“カラオケ自粛要請”解除も… 遠のく客足「別の業態も考えなければ」
カラオケ設備を備えた静岡市葵区にある飲食店「バラフ」。これまで以上に感染対策に力を入れて営業を再開しました。
バラフ 柴和孝代表:「声掛けを特に徹底している。マスクの着用、手洗い。カラオケを使用された時のマイクの消毒とリモコンの消毒も毎回こまめにやっている。だいたい半分以上の方が歌いたくて来てくれているので、歌えるようになったことに関してすごく喜んでいらっしゃいますね」
県内の感染状況が落ち着いていることを受けて、県は先週、飲食店でのカラオケ設備の提供自粛の要請を解除しました。
店にとっても客にとっても、待ちわびたカラオケの解禁。しかし、こちらの店では宣言の前と客の入りがあまり変わっていないといいます。
バラフ 柴和孝代表:「週末に関しては多少以前よりは若い子たちが出てきているとは思うが、平日に関しては全然変わらない。1日1人~2人の日もあれば、ゼロの日も中にはあった。カラオケがあるから行かないよとか、人がたくさんぐちゃぐちゃになるから行かないよっていうようなことであれば、やはり規模を縮小して別の形態での営業も視野に入れなければいけない時期」
この日は雨だったことも影響してか、取材中に訪れた客は1組のみ。厳しい経営状況が続く中、店が気をもんでいるのが…。
バラフ 柴和孝代表:「9月17日に検査員が来て検査をしてもらった。その場でOKという言葉はもらったが、ステッカーも認証の証書もまだお店には届いていない」
県は適切な感染対策を行っている飲食店を認証し、ステッカーを配布しています。しかし、こちらの店では検査を受けてから1カ月以上が経った今も、ステッカーが手元に届いていないのです。
バラフ 柴和孝代表:「営業が再開できるのにステッカーを貼っていないっていうのはお客にとっての判断基準になるので、1日でも早く対応してもらいたい」
県は対応を迅速化するため、今月中旬から現地確認ができたらその場でステッカーを渡すように変更。
県の飲食店認証制度では申請をしたおよそ1万5000件のうち、いまだ5000件が認証されていません。県は来月中には残る飲食店で現地調査を終える方針です。
バラフ 柴和孝代表:「とにかくお店はお店で感染対策をしっかりとしてお客様にも迷惑が掛からないように、そういう範囲で楽しんでいただきながら営業していきたい」