「早く元の生活に戻ってほしい…」 ウクライナからの避難者へ支援の輪 静岡県内の官民に広がる

ロシアによるウクライナ侵攻から2ケ月が過ぎました。静岡県内の各自治体では、それぞれ避難者を受け入れるなど官民による支援の輪はさらに広がっています。

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「早く元の生活に戻ってほしい…」 ウクライナからの避難者へ支援の輪 静岡県内の官民に広がる

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三島市長と面会

画像: 三島市長と面会

きのう26日午後、三島市役所を訪れたのはネジェリコ・マリーナさんとコベリエバ・ジュリアさんら家族4人です。4人はウクライナ東部のドニプロ市で暮らしていましたが、3月下旬からロシア軍による爆撃が始まったため、三島市内に住む原ガンナさんを頼って4月16日に避難してきました。

 豊岡武士市長と面会したネジェリコさんは「ここに来るまでに11日かかった。とても感謝している」と心境を語りました。

 三島市は今後、学校教育や就労支援などを行う方針です。

静岡市では民間の支援が

画像: 静岡市では民間の支援が

民間でも支援の手が差し伸べられています。

自治会長:(募金を手渡しながら)「オレーナさんがんばってください」

オレーナさん:「本当にありがとうございます」

 静岡市葵区建穂の公民館で募金を受け取ったのは、ウクライナ人のオレーナさん(38)とその家族です。オレーナさんと家族は3月末、日本に避難してきました。今は静岡市内の市営住宅で家族5人で暮らしています。
 少しでも力になりたいと地元自治会の有志らが、近隣住民や企業、学校などに募金を呼びかけ、1週間で55万円が集まりました。

オレーナさん:「生まれたウクライナのことを考えると、毎日涙が出ます。向こうに残されている家族や友人は連絡がとれないときもあります。一刻でも早く世界中が平和になるように祈っています」

 公民館には近隣住民も訪れ、紙に書いたウクライナ語であいさつするなどして、家族とコミュニケーションをとっていました。

近隣住民:「新聞・テレビで報道されていてもたってもいられない気持ちでした。早く元の生活に戻ってほしい。それだけですね」

県ボランティア協会の活動

画像: 県ボランティア協会の活動

また県ボランティア協会が中心となり設立された「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」は、午後会議を開きおととい25日までに、およそ84万円の支援金が集まったことが報告されました。このうち20万円は、すでに県内の避難者に手渡されたということです。
 今後はウクライナ料理の食事会を通じた避難民との交流や、チャリティコンサートも予定しているということです。