「一方に加担したりしない」静岡市長選に出馬予定の難波理事について川勝知事の対応は…一方、リニアは?
川勝知事:
「(難波理事は)県政運営において多大な貢献をなさった。まずはこれまでの貢献に対して改めて感謝申し上げたく存じます」
前の副知事で県の難波喬司理事が来月にも退職すると発表したことについてこのように述べた川勝知事。
難波喬司理事:
「一定の区切りができたかなと思っているので、そういった意味でここで退職して次のこともやっていきたいと思った」
難波理事を巡っては先週、理事としての仕事に一定の区切りがついたとして任期満了を待たず来月上旬にも退職すると発表。
関係者への取材で、来年春に予定されている静岡市長選に出馬する意向を固めたことがわかっています。
リニア問題や熱海土石流災害など県政の重要課題で陣頭指揮をとってきた難波理事。
課題が山積するこれらの対応について川勝知事は、後任などを含めて改めて報告するとしています。
そして静岡市長選出馬については…。
川勝知事:
「彼が付託されていた仕事は終えられたと思うし、私もそういう認識を持っている。難波氏が私の部屋に来て次の行動に移したいということでおそらくこれは市長選の件だと思う。まだ正式に会見もされていないので申し上げることはないが、私は期するところがあるなと受け止めている」
(Q市長選に出馬するとなった場合の知事の身の振り方は?)
「私はこれ以降というか、昨年の参院補選、衆院選の終わったあとにノーサイドを貫くということで、一方に加担したり、他方に加担したりということはしないと皆様の前で誓ったので、その態度を貫く」
静岡市長選にはこのほか、現職の田辺信宏市長と静岡市葵区選出で自民改革議の山田誠県議が立候補の意向を固めています。
一方、リニア中央新幹線をめぐり県がJR東海に対して山梨県で進むトンネル工事をどの地点で止めるのか尋ねる文書を提出し、山梨県の長崎幸太郎知事が「ひと言も連絡がなく遺憾。行政のやり方として山梨県に対して礼を尽くすべき」と苦言を呈したことについては…。
川勝知事:
「これを受けてJR東海が驚くべきことに山梨県の知事発言があったので、「山梨県知事の理解が確認できなければ山梨工区の工事進捗状況は説明しない」と途方もない意見が出てきた。誠に失礼な話。ぜひ長崎幸太郎知事からもなぜ山梨工区が静岡県内に入っているようなことをやっているのか、我々は望んでいないし知らなかったいうことで説明を当然求められる事だと思う」