観光船遭難事故で社長が初めて会見 海上保安部が遊覧船の緊急点検「安全最優先という気持ちを常に持って」 静岡市・清水港
北海道・知床半島の沖合で観光船が遭難した事故を受け、静岡県の清水海上保安部などが遊覧船の緊急点検を行いました。
運航会社社長が初めて会見
23日に起きた知床半島沖合での観光船遭難事故は27日までに3歳の女の子を含む11人が死亡し、依然として15人の行方が分っていません。27日、観光船運航会社の社長が事故後初めて会見を開きました。
運航会社・知床遊覧船 桂田精一社長:「大変な事故を起こしてしまい、亡くなられた被害者の方々および捜索中の被害者の方々に対して、大変申し訳ございませんでした」
海上保安部は行方不明者の捜索を続けるとともに、業務上過失致死容疑なども視野に調べています。
海上保安部が遊覧船の安全点検
この事故を受け静岡市の清水港では、清水海上保安部の職員らが港内を運航する遊覧船の安全点検を行いました。
中部運輸局静岡運輸支局の担当者:「こちらは救命胴衣の格納場所ですね。着用方法は、こういったものも非常の際にですね、しっかりと、すぐに迅速に対応できるように船内に掲示してあるかというところですね。こちらを確認しています」
職員らはこのほか、船体の傷の有無や無線が正常に動くかなどあわせて35項目を確認しました。27日に点検に入った3隻については、いずれも問題はありませんでした。
富士山清水港クルーズ運航管理本部 田島昇本部長:「まずは事故を絶対起こさない安全最優先という気持ちを常に持って、運航に取り掛かりたいと思っております」
清水海上保安部などは28日も沼津市で点検を行う予定です。