川勝知事「門出のネクタイ」で仕事始め 会見でJR東海”田代ダム案”を「検討の余地がある」と評価 今年は「リニア問題」が解決するのか?
川勝知事が仕事始め式で訓示
川勝知事:
「4期目ということで14年間皆様とともに、わがままな私を支えてくれて、ここまで県政を発展させてくれたことに対して改めて深く感謝の念を覚える次第です」
県庁では仕事始め式が行われ、川勝知事がおよそ120人の幹部職員に訓示しました。
川勝知事:
「日本のシンボルとして愛されている、日本人の気高さと結びつく形で愛されている富士山を介した『ふじのくに』にしていくという使命を持っている。互いにいいものを生かしあって、『ふじのくに』をつくっていきたい」
今年最初の記者会見で何を語る?
そして午後1時、川勝知事が今年最初の記者会見を開きました。
川勝知事:
「今年の正月三が日、富士山が3日ともすごく崇高で美しくて、改めてふじのくにづくり、これを追求していこうと。静岡県のふじのくにづくりが日本の理想、これを作り上げる。そういうフロンティアの地域になったという思いを非常に強くしました」
2023年の県政運営のテーマを問われると、風水害への備えの強化と、子どもの安全を守ることを挙げました。
川勝知事:
「危機管理は何事にも優先するというのはこれまで通りですけれども、特に昨年は台風15号、それからいたいけな子どもが車の中で亡くなるという事件に近いような悲惨なことがございまして、こうしたことを二度と起こさないということが大切で、それから今、インフルエンザならびに新型コロナがまだ収束しません。私ども防災先進県と自他共に認められてきましたけども、防疫先進県と、疫病から県民を守る防疫先進県と言われるような体制をしっかり整えていきたいと思っております」
田代ダム案は「検討の余地がある」との認識
そして、リニア問題をめぐってはJR東海が提案した田代ダムの取水抑制案について、「検討の余地がある」として、ポイントの一つになるとの認識を示しました。
川勝知事:
「差し当たって今検討しなくてはならない喫緊のテーマは、(田代ダムの)取水抑制案は本当に現実性があるのかということ。これはJR東海が言い出しっぺですから、それはきちんと説明責任を果たす義務がある。しかしながら、生態系の問題がございます。盛土の問題がございます。水質の問題があります。そうした事柄も同じくらい重要であると思っております。富士山が今年6月22日で(世界文化遺産)登録10周年を迎える。富士山と赤石山脈=南アルプスは静岡県にとって言ってみれば両親みたいなものですね。例えが良くないかもしれませんが、県民はその子どもみたいなものという気持ちがあります。両親に対して傷をつけるというようなことは本当にやむを得ない場合を除けば、厳に慎まなければと、親孝行しなくちゃならんということであります。そういうつもりで私としては臨んでまいりたい」
初詣に訪れた人は
快晴にめぐまれた、今年の元日。
梅田航平記者:
「静岡市葵区の浅間神社にはご覧のように、大勢の方が初詣に訪れています」
多くの人でにぎわう境内。
今年の正月三が日、静岡浅間神社にはおよそ38万人が参拝に訪れました。
参拝客 (高校生):
「大学に受かるように頑張りたい。(合格して)大学生活を楽しみたい」
参拝客:
「ステップアップをピョンと。ピョンとしたい」
参拝客 (3人家族):
「晴れやかな気持ちで今年も頑張るぞと。家族も大きくなってきてこれからいろいろ遊べるので、そういう1年にしていきたい」
Q.今年はどんな年にしたい?
子ども:「4歳になるんだよ」
親:「(子どもが)飛行機に乗りたいと言っているので、乗り物が大好きで、何か乗り物に乗って出かけられるところに行けたら」
参拝客(5人家族):
「仕事を頑張ってみんな健康でいられるように頑張る。家族のただただ健康と、笑顔で過ごせたらいいかなって、それだけを願っている」