「実務もする。代打オレみたいな感じで」…難波静岡市政スタート /今週の静岡
「実務もする。代打オレみたいな感じで」…難波静岡市政スタート /今週の静岡
静岡市 難波喬司新市長:「しっかり引き継いで、いい仕事したいと思っています。よろしくお願いいします。お疲れ様でした」
3期12年続いた田辺市政が終了。

「実務もやる、代打・オレみたいな感じで」
13日朝の静岡市役所。拍手で出迎えられたのは、難波喬司新市長です。職員から花束が手渡され、難波市長もこの表情。市役所での初仕事は市の幹部職員を前に行った訓示です。

静岡市 難波喬司市長:「選挙戦で温かい市政にする、それから結果を出す市政にすると話をしてきた。きょう皆様に申し上げたいことで、その2つだけ。政治家で実務は皆様にお任せということではなくて、自分自身が実務をやっていく、そのスタイルは必要だと思っていて、これは貫きたいと思っている。言ってみればプレイングマネージャーみたいな感じで、場合によっては代打・オレみたいな感じで、皆さんと一緒の仕事をすることもあり得ると思っている」
「出来るだけ早い段階で私自身が意思決定する」
その上で、行政改革についても意欲を示しました。

静岡市 難波喬司市長:「何が一番仕事の中で時間を食ってしまうかというと、それはまずトップが決断をしないこと。それから中間にいろいろ判断する人がいて、その人の判断が違うということ。これが一番無駄でもあるし、職員の心を折る。だから私はどうしたいかというと、出来るだけ早い段階で私自身が意思決定をしたいと思っている。まずは今までの仕事を見直して、時間を減らすということ、効率化をして次に進むということをやりたい」
川勝知事「初物は重要。生まれたての難波市長も…」
実は難波市長、本当の“初仕事”は職員への訓示よりも前にやっていました。
この日の午前6時半、難波市長の姿は静岡市の静岡茶市場にありました。新茶の初取引に出席した難波市長は、かつての「上司」、川勝知事と笑顔でがっちり握手。川勝知事もあいさつで、難波市長にこんな言葉でエールを送りました。

静岡県 川勝平太知事:「初物というのは、日本の文化において非常に重要なもの。きょうは初物として、生まれたての難波市長が来ている。また上川衆院議員も来ていて、誠にめでたい」
続いてあいさつに立った難波市長。まだ“静岡市長”として慣れていないためか、こんな間違いも…。
静岡市 難波喬司市長:「初取引が最初の仕事になった。まだ県庁に…、ごめんなさい。市庁に登庁していないので、正式には市長になっていないが、これが本当の初仕事になります」
臨時会見で意気込み「選んでよかったと思われる市長に」
その後、臨時の記者会見で意気込みを語りました。
静岡市 難波喬司市長:「市長になったわけだが、どういう市長になりたいかというと、選挙で選ばれたわけだから、この人を選んでよかったなと思ってもらえる市長。そして票は入れなかったけど、この人いい結果を出してくれるよなと思ってもらえる市長。そういう市長を目指したいと思っている」

記者からは、田辺信宏前市長が進めてきた3つの大型ハコモノ事業について質問が…。
静岡市 難波喬司市長:「ハコモノ単体でものを考えてはだめだ。ハコを中心として、いかに地域経済効果を高めていくのかというのが大事。つまり単体ではなくて、町づくりだとか文化づくりだとか、そういうものに広げていく。そして共創という共に創るということをずっと言っているが、スタジアムだけではなくて周りの人たちがいろんな思いだとか行動をしているから、そういう方々と一緒になって大きな波及効果を上げていく。そういう施設にする必要があると思っている。そういう方向から3つの施設については私自身はこう考えてますよ、ということを伝えて話は進めていきたいと思っている」
ハコモノや県との連携など、これまでの市政が抱えてきた課題をどう解決していくのか、考えなければいけないことは山積みです。
新しく始まる“難波市政”に静岡市民は…

60代女性:「災害とかそういったことに関してですね、清水の(台風15号被害の)こともありまして、もっと早く対応できなかったのかなっていう思いがありますので、いろんなことに迅速に対応していただきたいと思っています」
60代女性:「やっぱりトップの人たちっていうのは、みんなを引っ張っていく人たちなので、どんな良いことやっても、やっぱり仲良くしていってほしいなとそれが期待です。(市長が知事の)電話番号知らないなんてことがないようにしてもらいたいなって思いました」
70代男性:「難波市長個人に対して期待というよりは、組織をもう一度立て直すということでしょうね。一番大事なのは、土石流にしろ、この間の台風の問題にしろ、これは市長が悪かったとか知事が悪かったという問題じゃなくて、組織をどういうふうに統括するかという問題だと思うから、その辺を考えてくれたらいいと思います」
Q.どのように変えてほしいか?
A.「短期間・中期・長期と3つに考えれば、いろいろな考え方があるでしょうけれども、まずは難波市長の考え方を市民にしっかり伝えていただくのが大事じゃないですかね」
30代男性:「子育て支援とか、自分、これから子ども産まれるんですけど、この前区役所に行って、(保健施設の)一覧とか見たんですけど、結構選択肢少ないなとか、やっているところが自分の家からは遠いなとか、結構感じるので、もうちょっと選択肢増やしてもらったりとか、支援をもうちょっと強化してもらえたらなと思います」