【新型コロナ】静岡県内で新たに42人が感染 病床使用率には地域差…県中部78%、東部64%、西部32%
きょうも東部を中心に感染者が相次いでいて、県は感染が急増する伊東市で飲食店を対象とした緊急の抗原検査を実施することを決めました。
政令市以外では新たに23人の感染が確認され、このうち12人が富士市での感染者です。
市内でおとといときのう相次いで確認された4件のクラスターとの関連は現状、分かっていないといいます。
また県は感染者が県内で3番目に多くなっている伊東市で飲食店の従業員を対象に、あすから5日まで、抗原検査を実施することを決めました。クラスターが発生した店の周辺など、対象となる飲食店は300店舗を見込んでいます。検査費用は全額県が負担します。
静岡市では、新たに17人の感染が確認されました。
そのうち1人は、学校やアルバイト先が同じクラスター関連で、これに関する感染者は58人となりました。このクラスターでは、先週から学校の職員や生徒など新たに460人にPCR検査を行っていて、まだ250人の検査結果が出ていないということです。
また、これまでに44人の感染が確認されている静岡済生会総合病院のクラスターに関しては病院は「3日間新たな感染者が出ていない」として『収束に向かっている』と判断しました。
● 済生会病院担当者
「すでに2回目の検査も終了していてクラスター発生前に感染した人が新たに発症することは考えられない状況収束に向けての一つのステップ」
一方で患者の受け入れ拒否や感染者の家族が美容院を断られるなどの差別的な扱いの報告件数は、これまでに58件に上るということです。
県内のコロナ病床の使用率は、きょう正午現在で静岡市を含む県中部は78%。伊東市や富士市でクラスターが相次ぐ県東部も64%となっています。一方、7月の”第2波”で感染者が多かった浜松市を含む県西部は32%と地域差が生まれています。
●県疾病対策課 後藤課長
「単純に病床の開いてるかではなく、実際は少し病床の占有率が下がっても重症者が増えている状況では楽観できない。 十分ひっ迫している。」