【リニア新幹線工事】鈴木知事は山梨工区のボーリング調査を視察 難波市長はモニタリング会議の委員と流域市町長との意見交換会に出席
5日6日の週末、リニア問題を巡り活発な動きが見られました。鈴木知事は山梨県のボーリング調査現場を視察。流域自治体は静岡市を交え初めての意見交換です。
鈴木知事が山梨県の長崎幸太郎知事と訪れたのは、南アルプストンネルの山梨工区です。
両知事はJR東海が実施する湧水量や水質の測定を見学したり、JR東海の担当者から掘削の方法などについて説明を受けたりしました。
鈴木康友知事:
「今のところ順調に湧水量も少ないし、調査もしっかり管理されていることが確認できたので、今のところ県民の皆さんに安心いただける状況だと思う」
静岡県は先月容認した県内でのボーリング調査について、JR東海に対しリスク管理を確実に実行することや、不測の事態が起きた場合は速やかに報告することなどを求めています。
また、鈴木知事は「県の専門部会の了承を取って、大井川流域の自治体などから理解を得ながら進めていきたい」と述べました。
一方、6日島田市役所で開かれた意見交換会には、静岡市の難波喬司市長の姿がありました。
難波市長が大井川流域の自治体の協議に参加するのは初めてのことです。
意見交換会にはJR東海の環境保全策を確認する国のモニタリング会議の委員と、静岡県や大井川流域の10市町の市長・町長が参加し、冒頭を除いて非公開で行われました。
会ではボーリング調査による地下水への影響などについて意見が出たということです。
難波喬司市長:
「一堂に会して話をするというのは皆何考えているかわかりますし、本当に価値があることだと思っています」
モニタリング会議の矢野弘典座長は
「今回の内容を今後に生かしたい」としました。
難波市長は「今後も会に参加し、新たに出た懸念事項について意見を交わしたい」と述べました。