老夫婦が切られた現場には凶器とみられる刃物が 近くの小学校や近隣の住民からは不安の声が 静岡・掛川市
18日静岡県掛川市の住宅に男が侵入し、刃物で夫婦を切り付けて逃走した事件で、犯行に使われたとみられる刃物が現場に残されていたことが分かりました。
梅田航平記者
「事件は東名高速掛川インターから車で30分ほど来たところにある閑静な住宅街で起きました。現在、奥の白い家の周りでは鑑識とみられる作業が行われています。」
警察によると、被害にあったのはこの家に住む81歳(夫)と78歳(妻)の高齢夫婦。
搬送時、2人とも意識はあったといいますが、顔や腕など、体の複数箇所を切りつけられて出血していたといいます。
事件当時、離れに住む娘が仕事から帰宅すると、高齢夫婦の住む母屋からケンカをしているような騒ぎ声が…。
駆けつけると、1階玄関付近でケガをした夫婦が、見知らぬ男と争っていたといいます。
娘が男を追いかけましたが、見失ったということです。
捜査関係者によりますと、男は家のインターホンを押し、
夫婦がドアを開けたところに押し入ったということです。
警察によると、現場となった母屋には犯行時に使用されたとみられる刃物1つが残されていました。
事件発生から一夜明けた19日。
警察官やパトカーが警戒する中、近くの小学校では集団登校が行われました。
掛川市立千浜小学校 永井和典校長:
「不安を抱えている、ということを伝えてくる子がいたので、本当に子どもたちが安心安全に一日も早く登校できるように願っている。」
板垣亮記者:
「捜査車両が入っていきます」
事件現場となった住宅では、朝から捜査員が何度も出入りしていました。
住宅侵入による凶悪事件が関東近郊で相次いでいる中、近隣住民は不安の色を隠せません。
現場近くで畑作業をしていた人:
「早く捕まってもらいたい。僕らみたいな年寄りが一番狙われやすいのかな。」
Q:被害者はどんなひと?
近所に住む人:
「すごくみんなから好かれて、なんにも恨みを買うような人たちではない。」
警察は傷害事件として逃げた男の行方を追っています。