鈴木知事厳しい財政状況に来年度予算編成に向けて歳入歳出を見直す事を強調 自民改革会議は県の組織再編を提案
健全財政の実現に強い姿勢を示しました。静岡県議会12月定例会が開会しました。鈴木知事は厳しい財政状況を示した上で、来年度予算編成に向けて歳入歳出を見直す事を強調しました。
鈴木知事:
「財源不足額は昨年度の555億円を上回る620億円となった。財源不足額は、さらに拡大する見通し」
開会した静岡県議会で改めて厳しい財政状況を示した鈴木知事。
財源不足額はリーマンショックの時に相当する水準で、500億円を超えるのは3年連続と説明した上で、健全な財政の実現を強調しました。
鈴木知事:
「当初予算編成では、税金を1円たりとも無駄にせず、最小の経費で最大の効果を発揮するという方針のもと、あらゆる手段を尽くし、これまで以上に全庁一丸となって歳入歳出の見直しを徹底してまいる」
今回の県議会では、富士山の入山規制の条例案の骨子について議論が行われる予定で、県は来年2月議会での議案提出を目指す方針です。
また、2日は一般会計で86億2000万円の12月補正予算案が上程されました。
県議会12月定例会は20日までの19日間で、補正予算案を含む42の議案が審議されます。
自民改革会議は
また県議会・自民改革会議の相坂摂治代表らが午前、知事室を訪れ県庁の組織再編を求める提言書を知事に手渡しました。
提言書では 知事の直轄組織に権限が集中しているとして、県の総合計画を作る企画部門と、予算編成を担当する財政部門を切り離して独立させることなど8項目を求めています。
これについて鈴木知事は…
鈴木知事:
「8項目のご提言いただきましたけれども、基本的にはそんなに齟齬(そご)がないと。より良き組織になるよう、しっかり対応していきたい」
提出後、取材に応じた自民改革会議の相坂代表は…
自民改革会議・相坂代表:
「我々が感じている今の県庁の組織のあり方に対しての 問題意識と、鈴木知事が持たれている意識とがかなり共通している点があるんだろうと。今後の組織改編のご提案についてはじっくり待ってみたいと思っています」