名人戦第2局は静岡市で…藤井聡太六冠、静岡でのタイトル戦は5戦全勝 注目のおやつはコンテストで
「名人」獲得すれば史上2人目の七冠
対局前、藤井六冠は。
藤井聡太六冠(4日):「名人という言葉には、子どものころから憧れの気持ちがあり、今回、初めてその名人戦の舞台に立てることをとても楽しみに思っている」
藤井六冠が名人戦に挑むのは今回が初めて。もし、「名人」のタイトルを獲得すれば、最年少記録を40年ぶりに更新することになり、さらに、羽生善治九段に続いて史上2人目の「七冠」となります。
対局では藤井六冠が途中2時間近く長考し、終盤になっても、形勢はほぼ互角という大熱戦となりましたが、最後は藤井六冠が押し切り、七番勝負の初戦を制しました。
藤井聡太六冠(対局後 6日):「なんとかいいスタートを切れたかなと思うし、初めての持ち時間9時間での対局で、(これまでと)違うなと感じたので、その辺りもなんとか次局以降に生かしていければと」
ビックタイトルをかけ注目が集まる名人戦七番勝負。その第2局が行われるのが、3月行われた、名人戦挑戦者を決めるA級順位戦で、トップ棋士たちの激闘の舞台となった静岡市の浮月楼です。A級順位戦においては、行われた対局のなかで最も早く決着をつけるなど、圧倒的な実力を見せつけた藤井六冠。静岡県内のタイトル戦では5戦負けなしと、静岡との“相性のよさ”も兼ね備えています。
名人戦第2局は4月27日・28日の2日間行われる予定で、県内で再び「藤井フィーバー」が起こることになりそうです。
「おやつコンテスト」開催
そんな中、気になるのは毎回話題となるおやつ。静岡市では市内で開催される将棋の名人戦と5月にある囲碁のタイトル戦で、棋士に振る舞われるお菓子を決める「おやつコンテスト」が開催されています。和菓子部門で15品、洋菓子部門で10品の応募があり、市民投票でそれぞれの上位4品が、おやつ候補に。そして、対局当日、棋士がその4品の中から、おやつを注文することになります。
そんな、栄誉ある「おやつ」に名乗り出た店舗の一つが、静岡市駿河区にある「カクゼン桑名屋」です。
カクゼン桑名屋 市川有咲さん:「「8の字」は静岡市民に80年以上前から愛されているソウルフードです。小麦粉、砂糖、卵とシンプルな材料で作っていて、優しい味わいが特徴。初めて食べた方でもどこか懐かしさを感じる焼き菓子」
静岡で昔から親しまれてきた名物「8の字」で、和菓子部門にエントリーしました。
「勝手に私が応募した」
実は今回の応募にはこんな裏話が…。
カクゼン桑名屋 市川有咲さん:「静岡市からお知らせをもらって、こんな光栄なことはないと思って、勝手に私が応募した。後日、会社内に応募したということを報告した」
“事後報告”ではありましたが、会社も名人戦で食べてもらい、「8の字」をもっと知ってもらいたいと後押しし、無事、了承されたということです。
カクゼン桑名屋 市川有咲さん:「まずは藤井六冠と渡辺名人が本調子で勝負に臨むことができるように祈っているが、勝負のおやつに選んでもらえたらうれしい。末広がりで縁起にいいお菓子としてお祝い事や贈り物にも使われる「8の字」で、ゲン担ぎをして勝利を収めていただきたい」