【静岡県勢対決】磐田が藤枝との練習試合に1-0勝利。21歳・藤原が決勝点
トレーニングマッチ25日〔磐田1-0藤枝〕鹿児島・白波スタジアム
25日、磐田は鹿児島キャンプ後2試合目となるトレーニングマッチを実施。同じJ2の藤枝MYFCと30分×4本の変則試合を行い、3本目にMF藤原健介が右足でゴールを決めて1-0で勝利をおさめた。
19日のキャンプインから休みなくハードな練習を行っている磐田。1本目はきょうが30歳の誕生日・松本昌也がキャプテンマークを巻きピッチへ。クルークスらが積極的にボールに絡みながらペイショットにボールを集めるも、藤枝も粘り強く守り、なかなか攻撃の形が作れない。対する藤枝もシマブクがドリブルで仕掛けたり、新加入FW松木がスプリントを繰り返してチャンスを伺うが決定的なシーンは作れず1本目は0-0。2本目は藤枝のMF梶川がゴール前でクロスに合わせ枠を捉えたが磐田GK阿部の攻守に阻まれ、こちらも0-0に終わった。
試合が動いたのは3本目。藤枝の最終ラインからのビルドアップを磐田FW渡邉が果敢な守備でマイボールとすると、パスを受けたMF藤原が冷静に右足でゴールネットを揺らした。藤原は22日のJ3鹿児島戦でも決勝点をアシストしており2試合連続で結果を残した。4本目は互いに決定機が訪れるも決めきれず、120分の試合は磐田が1-0で勝利し、対外試合2連勝となった。
試合後の両指揮官が取材に応じ、磐田・ハッチンソン監督は「我々のフットボールスタイルを実現するために、攻撃的なところで(藤原)健介のような違いを見せる必要がある。よくやっている」と高評価。また2試合連続のクリーンシートについても「まだまだ改善の余地はある」としたものの上機嫌だった。対する藤枝・須藤監督は「(攻撃では)狙い通りできたところもあるがやはりサッカー、得点が奪えなくては意味がない」と反省。「シーズンも始まっていないのでなんの序列もない。もっと勝負して、自分のストロングを出してほしい」と若手集団の奮起に期待を込めた。さらにJ1昇格を争う”ライバル”となる磐田については「質の高い選手がそろっていると感じた。まだ戦術的な落とし込みよりも個の能力を見ているのかなと感じた。これから熟成してくると、選手の質+組織のところは怖いなと感じた。でもまったく歯が立たないわけではない」と、5月に訪れる対戦を見据えた。