土石流続き救助活動進まず 静岡・熱海市で20人程度の安否不明 静岡県知事が臨時会見へ
静岡県内は記録的な大雨で、各地で土砂崩れが相次いでいます。熱海市では土石流で住宅十数棟が流され、20人程度の安否が分かっていません。
消防によりますと、午前10時半ごろ、熱海市伊豆山で付近の住民から「土砂崩れが起きた」と消防に通報がありました。県によりますと、土石流で20人程度の安否が分かっていないということです。
付近に住む15歳の男の子は、自力で脱出したところを消防に救助され、救急搬送されましたが命に別状はありません。また、現場を下ったところにある伊豆山港では2人がみつかりました。心肺停止とみられていて、身元はわかっていません。
土砂崩れは少なくとも数十メートル規模にわたり、複数回にわたって発生したとみられます。熱海市は午前11時すぎ、5段階の警戒レベルで最も高いレベル5「緊急安全確保」を発表しました。
消防や警察は行方が分かっていない人の捜索にあたっていますが、土石流が続いていて、思うように救助活動ができていないということです。県は自衛隊に災害派遣要請を行い、この後、自衛隊が捜索活動を行います。
これを受け、県は被害の状況などについて説明するため、午後4時半から知事の臨時会見を開く予定です。