「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終局が始まる 大勢の将棋ファンが藤井聡太七冠の大盤解説の会場へ 静岡市

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「将棋界の一番長い日」が始まりました。藤井聡太七冠への挑戦権をかけたA級順位戦最終局が静岡市で始まり、藤井七冠の解説が行われている会場には多くの将棋ファンが集まりました。

 藤井聡太七冠の名人タイトルへの挑戦権をかけたA級の棋士10人による最終局は、27日午前9時から静岡市葵区の浮月楼で始まりました。

 この最終局は対局時間の長さや注目度の高さから「将棋界の一番長い日」とも言われていて、1位を確定させた棋士が藤井七冠への挑戦権を獲得します。

 27日は静岡市民文化会館で大盤解説も行われていて、静岡県内外から多くの将棋ファンが詰めかけました。

 中でも注目を集めたのはやはりこの人でした。

兵庫県から70代:
「最初やはり藤井七冠のファンで将棋オタクになったのですが、今でも結構追っかけてきて解説がすごく丁寧」

大阪府から30代:
「第一線で活躍されている 大先生っていう感じです」

奈良県から50代:
「ファン歴はどれくらい」
「デビュー以来ずっとです8年ぐらいかな。きょうも楽しみにしています」

藤井聡太七冠
「よろしくお願いします」

 藤井聡太七冠が登場すると、会場からは大きな拍手が。

 多くの人がスマートフォンなどで写真に収めていました。

 藤井七冠は将棋の解説とともに対局中の棋士の動きにも注目。

藤井聡太七冠:
「あぐらから正座に戻るとやはりそろそろ指すというのは一つの合図ではあるのですが、私の場合は正座に戻ってからもう一度読み筋を 確認することが結構多いので」

佐々木海法女流初段:
「あぐらのまま指すことはないですか」

藤井聡太七冠:
「私は多分ほとんどないと思います」

 また、こんな場面も。

佐々木海法女流初段:
「何か食べていますね。何だと思いますか」

藤井聡太七冠:
「それは多分ちょっと。次の指し手を当てるよりも難しいです」

 さすがの藤井七冠も対局中の棋士が食べるおやつまでは予想できないようで、藤井七冠の軽快なトークに会場は大いに湧きました。

 藤井聡太七冠への挑戦権を獲得する棋士は誰なのか。

 勝敗は日付が変わって28日未明に決まる見通しです。