【リニア】南アルプス視察から一夜 静岡・川勝知事は土砂置き場に改めて苦言 田代ダム案に「JRはしっかり説明を…」
発生土置き場は静岡市が用意…
川勝平太知事:「街中を10tトラックが仮に8万tって書いて、3万tから8万tって書いてありましたけれども、8万ということであれば、10tトラック8000台分ですから、そうしたものが走るっていうことをわれわれ知ってましたか、ご存知でした?知らないでしょう。
発生土置き場を静岡市が用意されたので、そこには運べるんだという前提のもとで、まずそこに何しろ重機を持って行って、それをおかなきゃいけませんから、そういうものとしてのおそらく仮設の広大だと思いますけれども、まだできあがってませんでしたから、そういう状況になっているということでございます。大変心配しております」
田代ダム案については…
またリニア工事に伴う大井川の水の全量戻しの案としてJR東海が出している田代ダム案については…。
Q:昨日の取材の対応では、JR東海にきれいな水を戻すためにどうできるかっていうのを、B案(田代ダムの水を戻す)の実現をある意味期待するような発言もあったと思うんですけど、一方で県が求める全量戻しにはあたらないとおっしゃっていて、ということは、知事が求める全量戻しのためには、b案以外にC案かD案かわかりませんけれども、まだまだ他に対策を提案してくれと、そういうことなんでしょうか?
川勝知事:「とりあえず、B案なるものは今JR東海の方からご提案されたわけですから、その具体的な技術的、また法律的な問題も絡んでおりますので、どのようにクリアされるのかということのご報告を受けるべき必要がありますね。それがまず大事だと言うことでございます」
Q:B案に関して、専門部会でも検討進めていて、昨日も知事も実際に見て、実現に期待をしておりますけれども、これはB案も検討次第では全量戻しの方策にまだなりうる可能性があるということなんでしょうか?
川勝知事:「それは今のところですね。(国の有識者会議の)中間報告に基づいてやってられますし、これを事業者がそれを対応するという。中間報告は、国交省の指導によって作られて、そしてこれを守るようにと言うことで、そこには双方向のコミュニケーションをしっかりしなさいと。それから全量戻しは掘削中に出るすべての水を戻すことであるとに明記されているわけですね。
ですからこれに則って、事業者としてはそれに対応する方法を提起する必要があると。今はそのうちの一つであるB案を、しっかりご説明いただくように、なるべく早くしていただいて、議論が前に進むようにして行きたいとこういう考えでおります」