J1清水エスパルス再び「J2自動降格圏」17位に キーパー権田がゴール前に上がりラストチャンスにかけるも鹿島に零敗

 J2とのプレーオフ圏、16位のJ1清水エスパルスは29日、ホーム最終戦で6位の鹿島と対戦しました。

画像: 試合後のエスパルスの選手たち

試合後のエスパルスの選手たち

 試合の主導権を握ったのはエスパルス。まずは12分、3試合ぶりにスタメン復帰のホナウドが強烈なミドルシュートを放ちます。これがコーナーキックとなり、山原のボールに合わせたのはチアゴサンタナ。ドンピシャヘッドも相手キーパーに阻まれます。

 さらに20分、攻撃参加を意識したという山原が、北川とのワンツーからシュート。残留に向け勝点3が欲しいエスパルスが鹿島を押し込みます。

 しかし、その後は徐々に鹿島ペース。29分、サイド攻撃から鹿島の元日本代表・鈴木がヘッド。ここはワールドカップメンバー入りが期待される守護神・権田が抜群の反応で守ります。

 それでも、後半11分、鹿島のセットプレーの二次攻撃。エスパルスの中山がクリアしたボールが鹿島・三竿のスパイクにあたりそのままゴールへ。不運な形で先制点を奪われます。

 さらに後半35分、再び鹿島のコーナーキック。決定的なピンチも権田が間一髪防ぎ、追加点を許しません。

 そして、エスパルス1点ビハインドのままアディショナルタイム。エスパルスはフリーキックのチャンスに、キーパー権田もゴール前に上がり、ラストチャンスにかけます。

 この試合で復帰した西沢のキックにチアゴサンタナが合わせますが、キーパーの正面。

最後まで諦めずに戦ったエスパルスでしたが、試合はこのまま0対1で終了。エスパルスは最終節を残し、J2自動降格圏の17位に転落。Jリーグ30年目の今年、J1から静岡県勢がいなくなる可能性が高くなりました。

【結果】清水 0-1 鹿島

 
清水エスパルス 山原怜音選手:「まあ、まずはこの負けを受け止めなければいけないですし、負けるということは自分たちの課題というか弱さがあったから負けたと思うので、とにかくひとつになることが全員で意思を統一するというか、同じ方向を向いて、この1週間必ずいい準備をしたい」