原材料価格の高騰でクリスマス商戦にも異変が!

各地でイルミネーションの灯りがともり本格的な冬に向かって季節は進んでいます。そんな中、原材料高騰の影響を受けクリスマス商戦には異変が起きているようです。

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原材料価格の高騰でクリスマス商戦にも異変が!

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 静岡鉄道・新静岡駅から徒歩2分の場所にある「ロティサリーアンドゥ」、ローストチキンが看板メニューの洋食店です。
 
 客のおよそ8割が女性で、来月24日・クリスマスイヴの予約は、すでに半分以上が埋まっているといいます。ところが・・・

 大人気のローストチキンは仕入れ価格の高騰により今年から値上げをすることに。去年、2人前で3300円だったものが、今年は3410円になりました。110円の値上げです。

ロティサリーアンドゥ 山下裕一さん:
「チキンはもちろん仕入れ値も10%から15%上がっているんですけど、前回1回上がったときがあったんで、その時にちょっと多少値上げさせていただいたんで、今回の値上げはそんなに値上げしないで済むかなと思ったんですけど、ちょっとこれ以上また上がっちゃうと厳しいかなっていう状況ですね」

 ウクライナ情勢で鶏のエサ代などが高くなり、仕入れ値や販売価格に反映させなければいけないほど深刻な現状だといいます。

 こちらのローストチキンは通常だと1カ月に100羽用意するそうですが、12月は300羽用意するそうです。そのうちの200羽がクリスマス用です。

ロティサリーアンドゥ 山下裕一 オーナー:
「クリスマスに向けて、ローストチキン、チキンの確保ですね。日本国内でチキンの非常に需要が多くて、供給が間に合ってない状況もあるので、毎年そうなんですけど、やっぱりクリスマス商品分のチキンをとりあえず確保するのが一番の(課題)」

価格高騰はチキンだけでなくケーキにも

画像: 価格高騰はチキンだけでなくケーキにも

 そして、もう1つ。チキンと並んでクリスマスの主役となるのがケーキです。

ショコラ・ファン 中川雄太さん:
「基本的にはこちらの乳製品だったりとか、あとは割と輸入品であるアーモンドだったりとか、あとは直接食品じゃなくても、こういう、これはみつろうなんですけど、焼き菓子に使う商品、商品に使う材料だったりとか、そういうのも結構上がったりとかしてますね」

 静岡市葵区にある老舗洋菓子店「ショコラ・ファン」創業から35年以上、親子でケーキやお菓子をつくっています。

 毎年クリスマスには特製ケーキをつくっていて、今年は7種類のケーキ合わせておよそ1000台つくる予定です。

 ただ、今年は「価格面」で変化が・・・

ショコラ・ファン 中川雄太さん:
「何年も前からゆるゆると上がっているのはあったんですけど、ここへ来て一気にこう物によっては10%上がったりとか、本当に別の物によっては、一気に倍に上がっちゃたりとか、商品とか、メーカーさんとかによってまちまちだったりとかするんですけど、徐々に上がっては来てますね」

 クリスマスケーキをめぐっては、乳製品だけでなく、アーモンドや小麦粉、卵、フルーツ、さらにはケーキをテイクアウトするための箱までもが仕入れ値の高騰に直面しています。

 この影響では今年はホールケーキが5号サイズで3888円と去年に比べ、100円ほど値上げしたといいます。

ショコラ・ファン 中川雄太さん
「クリスマスケーキも全体的に10%にも満たないんですけど、全ての商品ちょっと値段を上げて、その代わり、ちょっとデザインを一新したりとかして、ちょっと見た目にも新しいように、値段も上がっているけどっていうような感じで、今年はちょっとやり始めてますね」