教員不足の打開策に! 小規模の静岡県立高校でセンター配信型の遠隔授業が開始

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 教員不足の打開策になるのでしょうか? 小規模の静岡県立高校で遠隔授業が始まりました。

●教員(遠隔授業):
「見えますかね。見えたらリアクションをお願いします。ありがとうございます」

 年々生徒の数が減少し、今は137人が通う県立松崎高校で始まった遠隔授業。この高校には物理の教師がおらず、今までは専門外の教師が教えていました。

 こうした状況を解消するため、2025年度から掛川市にあるセンターから週4回、専門の教師が授業を配信することになりました。

 県教育委員会によりますと遠隔授業は教師の負担を軽減することに加え、小規模の高校でも生徒に幅広い進路の選択肢を提供する狙いもあります。

●授業を受けた生徒(3年):
「私は建築士を目指していて、九州工業大学に行きたい。遠隔授業に慣れていければいいなと思う」

●授業を受けた生徒(3年):
「数学に興味があったりして、そっち方面の進路に向かいたいと考えていて、生物や化学と比べると物理の方が受験に有利かなということで物理を選んだ」

●松崎高校・矢野あおい校長:
「一方的な講義ではなく、生徒も発言できる双方向の形で授業が行われるということが特徴。この遠隔授業を通して生徒の進路実現ができるということが本当にありがたいものだと思っている」

 2025年度は伊豆総合高校土肥分校と浜松湖北高校佐久間分校でも物理・物理基礎の遠隔授業が行われます。県教育委員会はこの1年の実績を踏まえて、対象の学校や科目の数を拡大していく考えです。