「重大事態」として県教委が市を指導していた… 静岡・御殿場市の元中学生いじめ問題

静岡県御殿場市の元男子中学生が、いじめを受けた際の学校側の対応が不適切だったとして 市を訴えている問題で、県教育委員会が「重大事態」にあたるとの認識を示し、市を指導していたことがわかりました。

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「重大事態」として県教委が市を指導していた… 静岡・御殿場市の元中学生いじめ問題

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 2018年、御殿場市の公立中学校に通っていた元男子生徒は、同級生に階段から突き落とされてけがをするなどのいじめを受けましたが、学校側が「いじめ」として取り扱わなかったとして市を相手取り慰謝料などを求める訴えを起こしています。

 これをめぐり元男子生徒の母親は、県教育委員会にこの問題に関する文書の開示を請求し、
県教委は去年11月、御殿場市に対し「『重大事態』として対応しないことについて確認した方がよい」などと指導していたことがわかりました。
 県教委は、元男子生徒がうつ病と診断されたことなどから、いじめ防止対策推進法で定められる「重大事態」に該当するのではないかという認識も母親に示していました。市は取材に対し、「裁判を控えているため回答を差し控える」としています。訴訟ではあす2回目の弁論が行われ、市側が意見を述べると見られます。