犯罪件数も「コロナ禍前」レベルに 今年上半期の刑法犯認知件数は前年871件増…増加は14年ぶり 静岡県
2023年上半期の静岡県内の刑法犯の認知件数は7534件で、14年ぶりに増加しました。
静岡県警のまとめによりますと、今年1月から6月に県内で認知された殺人や窃盗などの刑法犯の件数は7534件で、去年上半期より871件増加しました。件数の増加は14年ぶり。新型コロナウイルスが5類に移行するなどして人の動きが増え、多くの犯罪で増加がみられたということです。
特に窃盗犯が4949件と、去年の上半期よりも710件と大幅に増加し、刑法犯全体の増加に占める割合は81.5%と、8割を上回っています。中でも自転車の窃盗や万引き、車上ねらいなどの街頭犯罪が増えたということです。
全体の検挙率は44.1%で2年ぶりに減少しました。
特殊詐欺事件の検挙件数は79件と、去年上半期と比べて7件の増加です。
刑法犯認知件数の増加について、県警捜査支援分析課は「全国的にも去年から増加傾向にある。人流の増加が要素の1つと考えられるかもしれないが、単にコロナ禍前の水準に戻っただけなのでははないか」と捉えています。