「少女に一応の同意があった」…3人の教え子にみだらな行為などをしたとされる元教師に執行猶予の判決 静岡地裁沼津支部

 勤務していた高校の女子生徒3人にみだらな行為などをしたとされ、児童福祉法違反と強制わいせつの罪に問われた元教師の男に7日、執行猶予付きの判決が言い渡されました。

 判決によりますと、元高校教師の33歳の男は2019年から2023年までの間、教師としての立場を利用し、教え子の女子生徒2人にみだらな行為をしたり、別の女子生徒にいきなり抱きつくなどのわいせつな行為をしたりしたとされています。7日の判決公判で、静岡地裁沼津支部の奥山雅哉裁判官は、「教師として生徒の健全な成長を促進すべき立場にありながら、自己の性的欲望を満足させるために行った身勝手な犯行」と指摘。一方で、みだらな行為について、女子生徒は自己の性行動に関する判断力が十分とはいえないものの一定程度は備わっており、一応は同意の意思を示したことや被害者3人のうち2人と示談していること、反省の態度を示し、今後未成年と関わる仕事はしないと述べたことなどから、男に懲役3年執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

静岡地裁沼津支部
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