【続報】中学校給食室で火災…復旧に1カ月以上かかり当面は弁当持参 2人やけど、体調不良者は生徒ら21人に 静岡・富士市
3日午前、静岡県富士市の中学校の給食室で火事があり、調理師2人が軽いやけどをしたほか、体調不良を訴えた生徒ら合わせて21人が病院に救急搬送されました。
鳴り響くサイレン。学校のプールの向こう側にうっすらと煙のようなものが…。道路では消防士がホースを伸ばし、慌てた様子です。
梅田航平記者:「火事があった岳陽中学校です。既に火は消えているが、規制線が張られている」
「給食室の鍋から煙が出ている」と消防に通報があったのは、午前9時ごろ。給食の準備をしていた調理員からでした。
火事があったのは、富士市伝法の岳陽中学校の給食室。消防車など26台、90人近くの消防隊員らが消火にあたり、火はおよそ40分後に消し止められました。
目撃者:「消防車が何台もきて近くでとまったので、何事かと思って見てみたら煙があがっていたので、避難が必要か考えていました」
この火事で女性調理師2人が腕などに軽いやけどをし、生徒14人と給食室にいた調理員5人が体調不良を訴え、病院に運ばれました。その後、午後4時半までに生徒2人が新たに体調不良を訴えたということです。
学校に通う中学生:「火災報知器みたいなものが鳴って、いたずらかと思ったんですけれど、みんなが騒ぎ出して事の重大さがわかりました。クラスメ-トが1人、(体調不良で)運ばれた」
富士市教育委員会は謝罪
当時、学校には生徒およそ740人がいましたが、グラウンドに避難。その後、学校は授業を取りやめ、下校させる措置を取りました。警察によりますと、揚げ物用の油を熱していたところ鍋から出火したということです。
富士市教育委員会は午後、会見を開き謝罪したうえで、給食室の復旧には1カ月以上かかると説明しました。生徒らは当面の間、弁当を持参するということです。