参院補選あさって投票 無所属・山崎氏「県民のための政治を」知事が強力後押し
国民民主党 玉木代表:「これは明らかに衆院選の前哨戦になるんです。山崎真之輔はここ静岡補選で勝つことによって政治の流れは変わります。日本の政治・経済、その風穴が、実はここから、この選挙から変わった新しい流れができた、そう後から言われるような選挙に必ずされます。いや、していこうではありませんかみなさん」
野党陣営が山崎氏にかける期待も、与党側の若林氏にかけるそれと同じです。
22日夜には、立憲民主党の枝野代表が参院補選で初めて静岡入りし、玉木代表、連合の芳野会長とともに3人そろって山崎氏の応援に立つ予定です。
国民民主党 玉木代表:「ここで勝利を収めることができれば、全国の今戦っている野党系の候補に勇気を与えることになると思うし、ここは負けられない。絶対に勝利をしたい、その後押しをしようと思ってこちらに来た」
ただ、山崎氏が演説で強調するのは、「衆院選の前哨戦」という側面よりも「知事選の延長戦」という構図です。
無所属(立憲・国民推薦) 山崎真之輔氏(40):「川勝流で言ったら、県民の県民による県民のための政治をやっていく。告示日初日、川勝県知事が応援に入ってくれて、今徐々に相手との距離を縮めてきて、ようやく相手の背中が見え、もしかしたら手が届くところにまで至っている」
浜松選出の県議だった山崎氏。参議院議員として仕事ができるかは、地元の知事や市長と太いパイプがあるかどうかだと訴えています。
無所属(立憲・国民推薦) 山崎真之輔氏(40):「浜松の鈴木康友市長、そして川勝県知事、良好な関係を築けているかどうかということなんです。関係性を築けていれば、当選した直後から地域の課題を拾い上げて働くことができる。3人候補者がいるが、私以外の方は敵対しているから、私しかその可能性はない。40歳、無所属、小さな小さな人間だが、巨大与党に対して一歩も怯まず正々堂々と戦っていきたいと思います」
川勝知事は、告示日以来、すでに4回も山崎氏の応援に入っていて、さらにリニア問題を巡り、自民党との対決姿勢を鮮明にしています。
川勝知事(10日):「私は真之輔君が静岡県の命の水を守るために最も重要な存在であると思っている」
川勝知事(17日):「それ(リニア)を堂々と通そうと、大きな大都市を作って日本の効率を上げると言っているのが、この『県民党』に対立している自民党であります。山崎真之輔を我らが誇るふじのくに、静岡県の代表として送り込もうではありませんか」
けさ7時すぎ、山崎氏はJR三島駅前で街頭に立っていました。
無所属(立憲・国民推薦) 山崎真之輔氏(40):「いよいよ残すところ、きょうとあす、のみとなった。猛追はしているがまだもう一つ、あと一押し足りない状況です」
選挙戦もきょうを含めて2日、山崎氏が最終盤の演説で熱を込めるのは環境問題です。
無所属(立憲・国民推薦) 山崎真之輔氏(40):「メガソーラーの問題もある。富士川の汚濁の問題もある。そして大井川の命の水を守る、こういった課題もある。これすべて水の問題です。環境の問題です。でも環境を良くすることによって経済が良くなっていく、今世界はそういうマインドに変わっている。川勝知事が『県民党の幹事長』と任命してくれた。あと2日、まだまだ負けている。それを乗り越えなければいけない。ぜひお力をお授けください」
「(Q今回の選挙戦で川勝知事の大きなアシストもあったと思うが?)すごいアシストだと思う。やっぱり影響力がすごいですから。その知事が応援してくれたことにより、今接戦の状況が作れていると思うので大変ありがたい。始まった当初は、巨大与党に対してすごく不利な戦いを強いられていた。ただ、始まってからは空気が変わった。接戦になっていると思う。大激戦だと思う。だからそれを乗り越えられるかは、残り2日にかかっている」
7日に告示された参院静岡補選には、届け出順に自民党の若林洋平氏、無所属の山崎真之輔氏、共産党の鈴木千佳氏の3人が立候補しています。
各党が衆院選の前哨戦として位置付け、異例の注目度となっている参院静岡補選。
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