スプリンクラー突然作動、楽器水浸し問題 点検報告書に「不良箇所がある」と記載 静岡・裾野市
静岡県裾野市でスプリンクラーが突然作動し、楽器などが水浸しになった問題で、楽団による情報開示の結果、点検報告書に不良箇所があると報告されていたことが新たにわかりました。
9月、裾野市民文化センターの大ホールで焼津市の楽団がリハーサルを終えたあと、スプリンクラーが突然作動し、舞台や楽器が水浸しになりました。
この問題で被害を受けた楽団、シンフォニエッタ静岡が24日会見を開き、市への情報開示の結果、5月に防災会社が行った点検について、消防本部に提出された報告書に不良箇所があると報告されていたことが新たにわかりました。
点検の資料ではスプリンクラー設備について「配管内減圧要因特定の為、アラーム弁の調査改修を要する」との記載があったということです。
当初、防災会社からはスプリンクラーに不備がなかったと説明されていました。
これに対し、市は、「配管内の減圧が起こると、圧力を戻すために自動でポンプが作動する仕組みになっている。ポンプが作動することでスプリンクラーから水が出ることはない」と主張し、不備には当たらないとしています。
シンフォニエッタ静岡は19日に事故被害に関する検討委員会を設置。
一方、裾野市は原因を追及する事故調査委員会の初会合を28日に開く予定です。