「まん延防止措置」適用の静岡市 「店で飲めないので路上で飲んでます」 夜間営業の飲食店は「罰金払っても…」
静岡市 20代:「いろんな店探すと全部やっていなくて。結局、じゃあ(外食するのを)やめてしまう。静岡も人数増えてきたので、しょうがないかなって」
飲食店の酒類の提供停止が要請されたことで、こんな人の姿も。
静岡市 40代(路上で飲酒):「酒が店で飲めなくなってしまったので、こういうところで飲んでます」
Q.酒が飲めないのであれば、飲食店にはいかない?
A.「行かないし、結局飲みたいからこういうところで飲んじゃっているから、そういうのを無くしても変わらないんじゃないかな」
居酒屋からは悲痛な叫びが… 開店しても1日5組以下
一方、両替町に50年近く店を構えるこちらの居酒屋からは、悲痛な叫びが聞こえてきました。
居酒屋:「お酒が提供できないというだけで、どうしようもない。やはり『居酒屋』なので、お酒があってなんぼみたいなもので」
新鮮な魚料理が人気のこちらの居酒屋では、静岡県の要請に応じて、8日から午後8時までに営業時間を短縮しています。本来であればお盆休みのこの時期は、店にとっても繁忙期。しかし、この数日の客足は1日5組以下にとどまっています。
居酒屋:「最近はワクチンが普及してきて、だんだん(客足も)戻ってくるのかなと思っていた矢先にこんな感じになってしまって」
先月の売り上げは例年の5割まで回復してきた中での今回の時短営業。お酒が出せないなら、せめて食事を楽しんでほしいと、一品料理にご飯とみそ汁をつけたセットの提供を8日からスタートさせました。
厳しい状況が続く中、『休業』ではなく、営業を続けるのには理由があるそうです。
居酒屋:「正直休業考えたけど、給付金だけではやはり、どうしても全然足りない部分があって、わらにもすがる思いというか、やらざるを得ない感じで。もう先が見えないというか」
そして、午後7時20分。ラストオーダーの時間を前に営業を終了。この日店に訪れた客はわずか3組でした。
午後8時以降も営業する店も…「罰金払っても」
宮崎玲衣アナウンサー:「午後9時前の静岡市の繁華街です。多くの店が営業を終了した一方で、今も営業を続けている店があります。続けているお店の中を見てみると、多くの客で賑わっているのが分かります。中ではグラスを持っています。アルコールでしょうか。また他のお店ではお酒の飲み放題の看板を出しているところもあります」
時短営業要請に応じず、アルコールの提供も続けている店の店主に話を聞くことができました。
午後8時以降も営業を続ける飲食店:「正直罰金を払っても、店を開けた方が売り上げもいい。申し訳ないとは思うが、売り上げがやっと回復してきたところで、店を開けざるを得ない状況」
まん延防止措置の重要性は理解しつつも、店の売り上げが下がることへの不安も大きいと言います。
さらに…
午後8時以降も営業を続ける飲食店:「なぜ飲食店ばかりが悪者になっているのか。取り締まるなら他の業種も同じようにするべきなのに、納得できない部分もある」