「8年間に渡りまして誠にありがとうございました」 落選した小野達也市長が退任会見 静岡・伊東市

新人が現職を破った静岡県の伊東市長選挙。直後に副市長や教育長も退任を表明する「伊東ショック」の中、現職最後の定例記者会見が行われました。
●小野達也市長:
「きょうの心境はやり切った感と疲れたなと」
28日が市長として最後となる小野達也市長。伊東市役所で開かれた定例記者会見が退任会見の場となりました。
2017年5月、JR伊東駅前の再開発や新図書館建設などを掲げて初当選し、新型コロナ禍の2期目を経て、初当選以来公約にして来た新図書館建設などを実現させるため、今回の市長選に望んでいました。
●小野達也市長:
「市民の皆さんいずれ私がやってきた8年間の政策や政治姿勢は、きっと分かって頂ける日が来ると信じておりますし…」
今後の事について小野市長は、「支援者へのお詫び行脚を続けながら政治活動を続けていく」考えを示しました。
●小野市長:
「流れを必ず取り戻す気概を持って1つ1つ精進して伊東のためにやれること探していく。8年間に渡りまして誠にありがとうございました」
小野氏の落選を受けて、26日中村一人副市長と岸弘美副市長、そして髙橋雄幸教育長が退職願いを提出。27日退職が承認され、次の新市長を補佐する特別職が不在と言う事態となりました。
●中村一人副市長:
「職員には大変ご迷惑をお掛けすると思いますが、一つのけじめとして市長と一緒に辞めることを優先した所であります」
●岸弘美副市長:
「市長がお辞めになるという事で、けじめとして私も辞職願を出したと」
一方、新図書館建設の一時中止を公約に掲げ、「しがらみのないクリーンな政治」を訴えて初当選を果たした新人の田久保真紀さん。28日は一日忙しく、市役所での打合せや私人で居られる最後にやるべき仕事を行っていました。
●田久保真紀さん:
「日々日々(市長となる)重責を感じている所ではあるが、私らしさを大事に、市民と近い目線を大切に親しみやすい愛される市長になって行きたいと思います」
田久保新市長は29日初登庁し船出となりますが、今後の手腕が注目されます。