マスク着用いつまで? 緩和へ検討進む中、静岡県民の反応は 専門家は「脱マスク」提案も
静岡市民・10代女性:「なんか習慣づいちゃってるから、逆に外すことに抵抗があるかもしれない」
あの人も、この人も…街ゆく人の口元を覆うマスク。コロナ禍の日常となった光景です。国内での感染から2年余り、そのマスクを巡って大きな動きが…
岸田総理はマスクなしで…
「ここ日本ですよね?なぜ岸田(総理)はマスクをしてないんですか?」「マスクなし外交」を続ける岸田総理。ツイッター上では「自分だけノーマスク岸田」というハッシュタグがトレンド入りしました。
マスク着用について「海外出張先、相手国のルールに合わせる」と岸田総理は説明していますが、先週フィンランドのマリン首相が来日した際には自らマスクを外してお出迎え。これには…
「なんでマリン首相にはマスク強要してないんですか?」「国民にマスク緩和はしないと言っててこれだからね」
政府は「屋外で人との距離が2m以上あるときはマスクを外すことを推奨している」としながらも…
岸田文雄総理(13日):「マスクの着用を緩和するのは、現実的ではない」
そんな中きのう16日、松野官房長官が初めてマスク着用の緩和について踏み込んだ発言をしました。
松野博一官房長官(16日):「大型連休後の感染状況をしっかりと確認して、できるだけ平時に近づける努力をしていく。マスクについても専門家の科学的な意見も伺い、検討していく考えです」
マスク緩和に県民は慎重?
また静岡県の後藤参事も、会話の際には原則マスク着用としたうえで…
後藤幹生参事(13日):「これから暑い時期になり、熱中症のリスクが特にお子さんの場合は高まる。マスクを外で遊ぶときにはせずに、十分な水分をとってもらう。大人でも自転車や徒歩での通勤で、周りに人がいない場合はマスクを外しても構わないと思う」
緩和に向けた動きが進む一方で、街の人の多くはマスクを外すことへの不安を持っているようです。
静岡市民・10代男性:「若年層を中心にまだ(ワクチン)接種率が低いと思うし、大学に行くバスでも途中に病院があってそういう方にうつすリスクもあると思うので、そういったところでは、まだ外せる状況にない」
裾野市民・40代女性:「やっぱりまだ心配なので、自分たちから外そうという思いはあまりない」
静岡市民・20代女性:「感染者数が減ったり、本当にコロナの心配がなくなったら外すと思う。今年いっぱいは、ちょっとどうなのかな」
焼津市民・10代女性:「妹が小さいので、うつしたくないし、お母さんも1回病気をしていて、家族にうつしたくないので。やっぱマスクは必要かな」
こちらの男性は、屋外でのマスク緩和をめぐる話を受け、最近状況に合わせて外すようにしたそうです。
静岡市民・80代男性:「年をとると息切れするんですよ、歩いていてやっぱりマスクを外したくなる。(今もマスクは持っている?)持ってるでしょ、マスクを持って歩いている。必ず持って歩いてますよ。迷惑かけられない、自分もかけてもらいたくないし、相手にもかけたくないしね」
医療の専門家の考えは…
「脱マスク」への慎重な声も多い中、県の専門家会議のメンバーも務める浜松医療センターの矢野医師は…
浜松医療センター
矢野邦夫医師:「7月からはマスクの着用を全面的にやめる方向がいいと思う。(7月には)コロナの内服薬が使用できるだろうし、ブースター接種も希望者全員に終わっているので重症化予防に関する備えは、だいたい終わってきた。コロナに対する強力な治療法や対処法を我々は手に入れたので、今までとは違うというところで『ユニバーサルマスキング』から『咳エチケット』に変更していいと思う」