重症化すると死に至ることも…マダニが媒介する「日本紅斑熱」の患者2人を確認 静岡県
静岡県はこのほど、熱海保健所管内でマダニが媒介する感染症の「日本紅斑熱」の患者2人を確認した、と発表しました。発表によりますと、患者は80代男性と70代女性です。
このうち80代男性は7月31日に発熱し、その後、体に発疹の症状が出ました。男性は入院し、抗菌薬を投与するなどの治療を受け、現在、快方に向かっています。
また、70代女性は8月7日に発熱と発疹などの症状が出て、9日に医療機関を受診しました。女性は入院せず、快方に向かっているということです。
2人とも、マダニにかまれた自覚はありませんでしたが、腹や足にかまれた跡があり、血液などの遺伝子検査で日本紅斑熱の病原体が検出された、ということです。
日本紅斑熱はマダニにかまれることで感染し、重症化すると死亡するケースもあります。静岡県内では2000年以降、今回の2人を含めて45人の患者が確認されていて、6人が死亡しています。
静岡県は春から秋にかけてマダニの活動が活発になるとして、野山や草むら、畑などに入るときは長袖、長ズボンを着用するなど、肌の露出を少なくするよう注意を呼び掛けています。