29歳の父はサイパンで戦死、24歳のおじもフィリピンで…「遺骨も遺品も戻らなかった」 式典で平和への思い語る 静岡市
終戦から76年を迎えた15日、静岡市では戦没者を追悼する式典が開かれました。
田辺信宏市長も出席した式典では、去年と同じく新型コロナ対策のため、市民の参加を制限したり、座席の間隔を空けたりするなどの対応がとられました。静岡市では空襲などで2千人を超える市民が犠牲となりましたが、戦争の風化が懸念される中、父親を戦争で亡くした女性が平和への思いを語りました。
遺族代表 深津芙美子さん(78):「29歳の父はサイパン島で、24歳のおじはフィリピンで戦死。どちらも激戦地なので、遺骨も遺品も戻りません。平和で暮らせる日本であり続けますよう、それが私たちの願いです」