静岡はコロナ禍の“衆参ダブル選挙” 政治に求めるものは?
えふでの宿八の坊・望月敬太さん:「悪い意味で言えば厳しい戦いだったし、いい意味で言えば、大きく変われるいいチャンスだった」
こう話すのは、伊豆の国市で100年以上続く旅館の五代目・望月敬太さん。
客足は、新型コロナの流行前の6~7割ほど。依然、厳しい経営が続く中、それをチャンスととらえ、老朽化していた旅館のリニューアルに踏み切りました。
えふでの宿八の坊・望月敬太さん:「ここがワンちゃんの露店風呂」
もともと「犬と泊まれる宿」を押し出していた八の坊。
部屋には犬専用の温泉とドッグランを兼ねたテラスを新設しました。
さらに和室2部屋分をゆったりとくつろげる1部屋に。もちろんコロナ禍を意識し、朝夕ともに部屋でゆっくりと食事を堪能することができます。
えふでの宿八の坊・望月敬太さん:「間違いなく時代が変わっているので、今までのやり方で行けるとは全く思っていなくて。お客様が求めているものが何なのかちゃんと一つずつ整理をして、日々アップデートしていくしかないと思っている」
コロナ禍を乗り越えようと様々な対策を練っている望月さん。
政府が検討しているワクチンの接種証明があれば割引率がアップするなどの施策「GoTo2.0」についても期待しています。
えふでの宿八の坊・望月敬太さん:「ワクチンパスポートを持っていることで、こういった特典だったりとか、ちゃんと打ち出してくれればこちら側としては是非ともやりたいと思っているし、少しでもそこに力を入れてくれる方っているので、そういう方々に今後のこの国を背負っていっていただきながら、政界を盛り上げて、かつうまく運営してくれればと思う」
浜松市の中心街にある映画館・シネマイーラ。緊急事態宣言が出されていた先月、その影響を大きく受けたといいます。
シネマイーラ榎本雅之社長:「緊急事態が出てね、有楽街という繁華街ですけど、人がいないんですよね昼も夜も。やめるも地獄だし、やるのも地獄だと、ちょっとオーバーだけど思って、どっかの政治家じゃないけど、粛々とやっていくしかない。ただやっぱりお金はね回んなくなってきちゃうとねつらいですよね」
先月までの緊急事態宣言では休業に対する協力金が飲食店には支払われた一方、映画館には支払われず、それが経営の圧迫につながったといいます。
そんな中、今月行われる2つの国政選挙で各政党が訴える政策に期待を寄せています。
シネマイーラ榎本雅之社長:「中小企業ミニシアターの経営者としては もう一度手厚い補助というか助成金がいただいて、世の中がよくなるのを待つことができる体制を作って欲しいと思っている」
一方で選挙前に打ち出された政策が選挙後に実施されるかについては疑念を感じています。
シネマイーラ榎本雅之社長:「結果、口で言ってもあんまり実行されてないでしょ。議員さん個人個人はいいことを言っているけど、結局は政党の動きというのにもまれちゃうんじゃないかと思うんですよね。人気取りみたいなことをやってるじゃん選挙前はね。人気取りみたいなことだけどいいことはやっぱりちゃんと実行して欲しいと思います」