参院選７月１０日投票…静岡選挙区には７人が立候補予定　無所属の２人に自民含む新人５人が挑む異例の構図に

　政府は午後、臨時閣議を開き、参院選の日程を今月２２日公示、来月１０日投開票とすることを決定。公示まで１週間、投票まで２５日間。改選２議席を争う静岡選挙区には、これまでに７人が立候補を表明しています。

自民党　若林洋平氏

　自民党の新人・若林洋平氏（５０）。１５日午前、静岡市清水区の企業を訪れ、従業員にあいさつしました。

自民党　新人　若林洋平氏（あいさつ）「御殿場市長を１２年ちょっとやらせていただいた中で、やっぱり地域の企業というか、私がすごく大事にしていたのはとにかく地場産業、地場の企業、民間の活力というのをすごく大事にしていた。地域のために、そして県のために、そしてやっぱり国のために頑張りたいと思いますので、最後までお支えいただければありがたいと思います」

　去年１０月の補選で敗れた雪辱を期す、若林氏。政府与党・自民党の公認候補であることを強くアピールし、経済の立て直しに取り組みたいと意気込みます。

自民党　新人　若林洋平氏：「いよいよ本当に皆さんに支えられて、最後までお支えいただいている中で、答えを出す日が近づいてきたと。私は本当に私のやるべきことを、また自民党としてやるべきことをやっていく。それに尽きると思います」

Ｑ．以前トップ当選という言葉がありましたが？

Ａ．「もちろん出る以上は今度は皆さんの期待に応えて、応援していただいている皆さんの期待に応えて、トップ当選は当然狙っていく」

無所属　山崎真之輔氏

　無所属の現職、山崎真之輔氏（４０）。参議院の本会議終了後、取材に応じました。

無所属　現職　山崎真之輔氏：「確かに現職ではありますが、国会に身を置いてまだ７カ月しか経っていません。そういった意味ではチャレンジャー・挑戦者として、この選挙にも臨んでいきたいと思っています」

　山崎氏は去年１０月の参院補選で初当選。国民民主党の会派に所属しています。しかし、当選後に週刊誌に女性問題が報じられたことなどを受け、今回立憲民主党は推薦を見送り、事実上の自主投票とすることを決定しました。また、前回の補選で支援を受けた川勝知事も応援に入らない意向です。

無所属　現職　山崎真之輔氏：「表面的には立憲民主党の推薦というものは決定していませんけれども、先般自主支援という形で、実質的に私を応援してくださるというような声も頂戴していまして、日に日に私に対する応援のボルテージが上がってきているという実感を受けています。再び一体となって私も全力で戦えるんじゃないかなと思っていますので、その勢いのまま是非選挙戦に突入していきたいなと思います」

無所属　平山佐知子氏

　もう一人の現職、無所属の平山佐知子氏（５１）。再選を目指す戦いが始まります。

無所属　現職　平山佐知子氏：「地域の声を聞いて、国会で発言をして、前に進められる政治をやってきた自負があります。しっかりとこれを踏まえて、本当に国民目線で弱い人の立場、困っている人の立場で政治をやり遂げるという意味で、選挙戦にしっかり臨んでいきたいと思っています」

　元アナウンサーとして、高い知名度のある平山氏。前回６年前の参院選で当時の民進党から出馬し、初当選を果たしました。しかし、今回は大きな支援組織のない無所属での戦い。一部経済界の支援を受けつつ、集会や街頭演説などを重ねて支持を広げたい考えです。

無所属　現職　平山佐知子氏：「党のためでも何でもなく、皆さんの暮らし目線でしっかりと声を上げていくということをやり遂げたいと思っています。コロナなどの感染症対策もそうですし、経済対策・物価高もあります。様々な争点があると思いますので、自分なりの政策や考えを訴えていきたいと思います」

共産党　鈴木千佳氏

　今回が４度目の参院選挑戦となるのが、共産党の鈴木千佳氏（５１）。候補者が乱立の様相となっていますが、訴えの差別化に自信をのぞかせます。

共産党　新人　鈴木千佳氏：「リニアの問題や原発再稼働の問題は、岸田政権が前のめりになっているところでは、本当に県民の切実な声を訴えていきたいと思いますし、憲法９条をいかして、平和外交でもっと強化していくと、今の軍拡路線を反対だと明確に主張しているのは、私一人ということでは非常に分かりやすい選挙だと思っています」

ＮＨＫ党　舟橋夢人氏

　ＮＨＫ党の新人でＩＴ企業社員の舟橋夢人氏（５６）は１５日、静岡朝日テレビの取材に「年金受給額を２倍にする公約を一番に訴えていきたい」とコメントしています。

ＮＨＫ党　堀川圭輔氏

　ＮＨＫ党からは会社員の堀川圭輔氏（４８）も立候補を表明。１５日の取材で「ＮＨＫのスクランブル化を訴え、すべての増税に反対する」と話しました。

諸派　山本貴史氏　

　また、元県議で経営コンサルタントの山本貴史氏（５２）も出馬を予定しています。

　２議席を自民党と野党で分け合う構図が続いてきた参院静岡選挙区。今回は無所属の現職２人に、自民党を含む新人５人が挑む異例の構図となっています。