朝ラーやカレーそして高級割烹でも…お得な500円グルメ 「地元を元気に」「食材の無駄をなくしたい」 静岡
人気イタリアン「テラコスタ」姉妹店で朝ラー イタリアンと融合のラーメンも
スミス春子アナウンサー:「静岡市用宗にきました。いま注目のワンコイングルメがあるんです。いろいろな種類のラーメンが朝限定で500円で食べられるということです」
午前7時から9時半の間で提供される500円ラーメン。 静岡市の人気イタリアン「テラコスタ」の姉妹店として2021年にオープンした「ヌードルキッチン テラコスタ」。ワンコイングルメを求め、平日の午前中にも関わらず、お客さんで賑わっていました。
静岡市民 30代女性:「最高ですね。どこに行っても家族だと結構値段がしてしまうので、朝のこの時間帯をむしろ狙ってきた感じです。ありがたいです」
静岡市の男子高校生A君:「高校生なので、お手軽に食べられて、すごい美味しいっす」
静岡市の男子高校生B君:「満足で、替え玉を今から頼もうと」
イタリアンと融合したという、ここならではのラーメンとは。
トマトヌードルをいただきました。
スミスアナ:「トマトのいい香りがしています。いただきます。トマトの果肉が入ってます。トマトの香りとうまみをダイレクトに感じます」
ヌードルキッチン テラコスタ 寺田豊代表:「朝にぴったりのヌードルだと。にぼしをたっぷり使って清涼感のあるスープに仕立てているんですけど、当店自慢のコクのあるトマトソースと合わせることによって、すっきりしながらも濃厚でパンチのあるスープに仕上げています」
ワンコインのラーメンは 現在5種類。こちらも人気の「塩ヌードル」。煮干しのだしが効いたスープは、あっさり食べられる一杯です。
スミスアナ:「この値段をつづけるって大変じゃないですか?」
寺田代表:「そうですね大変です。当店は朝500円のヌードルを売るということに対しては、宣伝広告的なところが大半を占めていまして、『あそこ朝行ってみたけど、ランチも違ったメニューがあるから行ってみよう』という2回3回の来店動機につながることがとても多くありまして」
オープン当初からやっている朝のワンコインラーメン。朝ラーを食べた客が、ランチタイムには家族を連れて食べにきてくれることもあり、狙い通りの効果を実感しているそうです。
ヌードルキッチン テラコスタ 寺田豊代表:「一番の僕の気持ちとしては、この用宗にひとりでも多くのお客様を足を運んでいただけるために500円でヌードルを売ることの可能性にかけてみるじゃないですけど、静岡を朝500円のヌードルで元気にしたいなという気持ちが強くあります」
スーパーのフードコーナーで本格的カレー
続いてやってきたのは、生鮮食品や日用品を取り扱う静岡市清水区の地元スーパー。ここにもワンコイングルメがあるんです。
スミス春子アナウンサー:「店内にあるフードコートにやってきました。こちらの『アジアンスターズキッチン』では種類豊富なワンコイングルメが人気なんです。チキンライス、そしてフォー、バターチキンカレーなど、お店のメニューほとんどが500円です」
早速、一番人気という「バターチキンカレー」をお願いしました。カレーのお供には「ナン」。注文を受けてから店内で焼き上げます。
スミスアナ:「みてください。焼きたての大きな出来立てのナンがドーンとのっています。おいしい! すごいバターのコクがあります、まろやかさの中にトマトの酸味も加わって。ナンはもちもちしていて弾力があります。なんといってもチキンがゴロゴロ入っているので満足感があります」
カレーは他に「野菜カレー」「本日のカレー」も500円。さらに、鶏のだしがしっかり染みたご飯に 蒸し鶏も付いた「海南チキンライス」も500円で食べられます。
店が500円にこだわる理由は…
アジアンスターズキッチン清水店 渡辺慎矢さん:「物価高になる前に500円という価格を設定して、値上げを考えたんですけど、値上げが面倒くさくて(笑)。それで500円という値段でやっている感じですかね」
価格改定を行うには、事前に値上げの告知が必要だったり、メニュー表を変えたりする労力があるといいます。
スミスアナ:いま物価高続いていますけど、500円は大変ではないですか?
渡辺さん:「みんな「安いね」とは言ってくれるんですけど、その分、カレーとナンまたはご飯のみで、サラダ削ったりとか飲み物削ったりと、必要最低限でやっている感じですかね」
アジアンスターズキッチン清水店ではテイクアウトでも商品を提供しています。
25年以上つづく高級割烹でも…「食材を無駄にしたくない」
次は静岡市葵区で店を構える「割烹 辻」。25年以上つづく高級割烹で、県外からも多くの著名人が懐石料理を食べに訪れます。
スミス春子アナウンサー:「素敵な雰囲気。割烹というだけあって、ちょっとドキドキしちゃいます。500円のランチがあるとは思えません」
夜中心の高級割烹で味わえる 昼の500円メニューとは…
スミスアナ:「これがランチメニューですが、こちら野菜かきあげ丼。500円と書いてあります。ありました。割烹のワンコインランチ。これのことですね」
値段500円、一枚一枚丁寧に揚げる高級割烹の野菜かきあげ丼が…
割烹 辻 筑紫志保里さん:「お待たせしました。野菜かきあげ丼です」
スミスアナ:「すごい。メインのかき揚げ丼だけじゃなくて、茶わん蒸し、漬物、味噌汁にデザートまで付いてますよ」
かき揚げの味付けは、しょうゆベース。少し濃いめの甘辛ダレです。
スミスアナ:「いただきます。かき揚げがサックッサクです。味付けも優しい味で上品ですね。かき揚げ丼の中に野菜がいっぱい詰まっていて野菜の甘みも感じます」
筑紫さん:「(かき揚げの具は)その日によって変わる。今入っているのが菜の花と大根とニンジン、ネギ、タマネギ。…あとナスも」
500円のかきあげ丼が生まれた理由は…。
筑紫さん:「夜の懐石で、大根は真ん中を使うので、はじっこというかその辺を使ってお野菜は無駄が出ないように」
15年以上前から、「食材を余すことなく使いたい」「お昼には気軽に足を運んでもらいたい」という2つの思いで、野菜のかきあげ丼を始めたそうです。
筑紫さん:「皆様に知っていただければと、サービス品で皆さんに楽しんでいただければいいかなと」
高級割烹の技と味がワンコインの500円で楽しめる、お得なかきあげ丼、昼のみの販売です。