国交省の砂防対策チームが静岡・熱海市入り 土石流災害の復旧へ作業着手

静岡県熱海市の土石流被害の復旧に向けて国交省の砂防対策チームが、きょう現地に入りました。

土石流の起点にGPS装置を設置

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国交省の砂防対策チームが静岡・熱海市入り 土石流災害の復旧へ作業着手

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きのうの会見で国土交通省の赤羽大臣は、逢初川での2次災害を防ぐ目的で国主導で砂防工事を進めると発表しました。そしてきょう国土交通省中部地方整備局内に発足した「熱海緊急砂防対策チーム」がさっそく現地での活動をスタートさせました。まず報道陣に公開されたのは…

藤井章人記者:「土石流の起点です。現在こちらではGPS装置の設置作業が行われています。山肌に残った土の動きを監視するのが目的だということです」

 午前11時ごろ、土石流の起点で設置作業が進められていた「GPS装置」。起点を取り囲むように4箇所に設置される予定です。その目的は…。

国交省中部地方整備局
角田隆司チームリーダー:「今後ここはまだ崩れる可能性があるところですので、この地盤の動きを事前に察知するために少しでも動くとそれを感知して知らせてくれる」

下部地点ではワイヤセンサーで土砂崩れを感知

こちらは起点から500メートルほど下った地点の映像。土石流による土砂が堆積しているのがわかります。その現場には、土砂崩れの発生を感知する幅10メートルほどのワイヤセンサーも設置しました。

角田チームリーダー:「土砂とか土石流が流れてくると、そのセンサーに触ったところで反応してその異常を知らせる装置になります」

 チームは今後、逢初川の中流に既に設置されている砂防堰堤に溜まった土砂の除去を進めるほか、別の砂防堰堤やブロックの堰堤を新設する予定です。今回のGPS装置などの設置は、その作業にあたるスタッフなどの2次被害の防止などが主な目的です。
 しかし土石流の上流部では土砂の除去が進んでいないのが現状で、重機などが通ることが出来る道の確保から進めなくてはならず、作業完了の目処は立っていません。