静岡市長選に難波喬司元県副知事が立候補を表明 「熱い思いこそ私が出馬を決意した理由」
難波喬司元副知事:「今、静岡市は新しい時代を迎えるための変革が必要です。私は静岡市が大好きです。この大好きな静岡市で市民が安心と幸せを実感できる明るい未来を皆と一緒につくりたいという熱い思いこそ、私が静岡市長選挙出馬を決意した理由です」
11日午後、静岡市内で静岡市長選への立候補を正式に表明した難波喬司元副知事。前日の10日、県職員として最後の仕事を終え、県の理事を退任しました。
新たなスタートを切るべく臨んだ11日の会見。その横には、静岡鉄道の今田智久元社長や鈴与の西尾忠久副社長などが同席し、市内経済界を中心とする後ろ盾を得ての出馬表明となりました。
国交省出身で現在66歳の難波元副知事。2014年から今年5月まで2期8年にわたって副知事を務め、リニア新幹線や熱海土石流災害など県政の重要課題で陣頭指揮をとってきました。
11日の会見で難波氏は、静岡市で検討が進んでいる新サッカースタジアム計画について、自身の見解を示しました。
難波喬司元副知事:「2050年仕様のつもりでやらなければならないと思っている。基本的にそこを何かの施設で活用するのは極めて大事で、サッカースタジアムの候補地としては極めて大事だと思っていますが、それだけでは成り立たないので、どうすれば実現できるかを考える」
また、リニア問題については…
難波喬司元副知事:「静岡市の関係で言えば、これまで静岡市は大井川流域の市町と連携して取り組んでこなかった。大井川の市町と連携した取り組みが必要だと思っています。大井川の市町と連携して利水者とも連携してしっかり対応したい。反対をするということではなく、環境影響評価をしっかりやっていただき、しっかり臨んでいほしい。結果を出すと、そういう方向で臨んでいきたい。私が市長になって問題に取り組んだ方が、結果が出るのは早いと思っています」
現職 田辺信宏市長は
一方、現職の田辺信宏市長は出馬に意欲をみせながらも、いまだ正式な態度表明には至っていません。
静岡市 田辺信宏市長:「台風の災害対応、そして第三次総合計画の最終年度なので、そのことをしっかり仕上げていく。今、私がやるべきことに専念したい」
自民党の対応が注目される中、田辺市長の支援を決めたのが自民党静岡市静岡支部です。4日の役員会で「田辺市長支援で一本化」することを決め、同じ自民党の山田県議に対しては何らかの対応をとる方針です。
すでに立候補を表明した山田誠県議は…
その山田県議は9日、自民党静岡支部に推薦願を提出。ただ、推薦を得るのは難しい情勢です。
山田誠県議:「私は今の静岡市政を変えるために「強い静岡」、そして「やさしい静岡」。この2つをスローガンとして、来年4月の市長選に立候補することを決意した」
災害やDXに強く、子育てや障害者にやさしい静岡をつくりたいと主張する山田県議。30年以上自民党員として市議や県議を務めてきたとして、自民党のネットワークをアピールしています。
来年4月に予定される静岡市長選は、選挙戦まであと5カ月です。