【特集 新型コロナ】子どものワクチン接種に保護者は複雑な思い 広がる感染に対応を迫られる子育て支援施設 静岡・焼津市

子どもたちへの感染が広がる状況の中、対応を迫られているのが、子どもたちが多く集まる施設です。

子育て支援施設に来ていた親子連れは…

須藤誠人アナウンサー:「子どもへの感染が再び広がり始める中、こちらの施設では細心の注意を払って来館者を迎え入れています」

※遊んでいる親子:「ママ、こういうところに入れよう、お魚たちを。入れよう。」

画像1: 子育て支援施設に来ていた親子連れは…

 こちらは焼津市にある子育て支援施設「ターントクルこども館」。子ども向けの図書館や美術館などがあります。小学校の入学前から低学年まで、遊び盛りの子どもたちが多く訪れています。

焼津市民 
30代の母と1歳の子:「上の子もいるが学校に行っていていろんな感染経路もあるし、でも遊ばせたいしっていうなんか難しさの中で、ちょっとでも調子
が悪いとちょっとひやひやしながらなので、なんかちょっと難しいなってすごし方が思いながら」

画像2: 子育て支援施設に来ていた親子連れは…

藤枝市民 
30代 3歳と0歳:「子どもにとっても全く外に出ずに家のなかにいることも良くないと思うので、出るからには基本的な手洗い消毒の感染対策を忘れずに、あんまり人混み、時間も空いてる時間を考えて出るようにしている。」

焼津市で始まる子どものワクチン接種

画像: 焼津市で始まる子どものワクチン接種

施設では、子どもたちが使ったおもちゃをアルコールで消毒するなどの対策のほか、まん延防止措置が適用されてからは定員を600人から250人までに制限。さらに入館は事前予約制にするなど対策を強化しました。しかし、子どもの感染対策には難しさもあると言います。

ターントクルこども館 
村松久美館長:「難しいですね、制限の中で遊んでいただくのは難しいと感じています。やはり小さいお子さんですと、マスクができないお子さんがいらっしゃる、そういった方はやむをえないところがある。舐めてしまったおもちゃは直ぐスタッフが引き取って、消毒して戻すしている。本人に関しては除菌機を設置しているので、除菌をしていただいて」

静岡市民 
30代と3歳の子ども:「子どもは床を触るので、そこがやっぱり気になる。でも気にしすぎてもだし、説明も難しいしというのは感じる」

 子どもの感染対策の必要性が高まる中、進んでいるのが5歳~11歳のワクチン接種です。焼津市では、12日からの接種開始に向け、10歳・11歳の接種券をきのう発送しました。9歳以下は今月中旬以降に発送する予定で準備が進められています。

保護者は複雑な思い

画像: 保護者は複雑な思い

一方で、県内では今回の第6波において、重症化した10歳未満の子どもはいません。また、中等症以上も5人だけです。県は、心臓や呼吸器にハンデを持つ子どもには、主治医と相談の上で接種するよう呼びかけています。
 重症化する可能性が低い子どもへのワクチン接種に、保護者たちからは複雑な思いも聞こえてきます。

焼津市民 
30代の母と1歳の子:「自分たちが打てるってなった時は自分たちですら怖いというか不安があったので、打つことにすご迷っていますね。打つことでかかったときの抵抗力が付くなら考えなきゃと思うし」