台風15号により土砂で埋め尽くされた茶畑 元通りにならなくても前向きに・・・

台風15号で土砂崩れが起き、甚大な被害が出た静岡市の茶畑では、いまだ復旧作業が続けられています。ある茶農家を取材しました。

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台風15号により土砂で埋め尽くされた茶畑 元通りにならなくても前向きに・・・

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 静岡市葵区新間にある茶畑です。

 ここで60年以上茶の生産を営む7代目の花村鉄雄さん(82)。

花村鉄雄さん:「(茶葉が)最高に良くなったわけですよ。来年の収穫はね本当に楽しみにして待っていたところ、こんなことになっちゃって残念です」

 台風15号の影響で、花村さんの自宅裏山の斜面にある茶畑から土砂崩れが起きました。

 茶畑の一部がおよそ100メートルに渡って土砂で埋め尽くされました。

花村鉄雄さん:
「(台風の翌日)明るくなるの待ってね。裏の山みたらね。こんななっちゃって。これはとんでもないことだ。本当に今までこんなこと、60年も私 茶の作業やっているけど、こんな大きい被害があったのは信じられないよ」

 土砂は茶畑のすぐ下のフェンスを突き破り、機材などを保管している小屋も巻き込まれました。

 泥は自宅や倉庫などにも入り込こみました。

 14日花村さんは被害を逃れた場所で、来年の新茶の生産に向けて葉にキズや汚れがないか一つ一つ慎重に確認しました。

 小屋の片付けにも追われています。

花村鉄雄さん:
「(木材を)元通りにきれいにしとかないと、職人さんにまたお世話になる時に道具が傷んじゃうから、きれいにして。1~2年のうちには(小屋の建築を)やりたいなと思っているんですけど、果たして希望通りに行くかどうか未知数ですけど」

 発災から1カ月半。 花村さんはこれらかも前向きに茶の生産に取り組むと言います。

花村鉄雄さん(82):
「自分の身体を気をつけて、どのくらいでも元通りにならなくても、元通りに近い状態にしたいないと思って、それが希望ですよ。頑張りますよ」

 静岡市によりますと、農作物や施設などに被害があった事業者は600件以上。

 被害金額はおよそ7億円に上ります。

 静岡市は今も台風被害の状況調査を続けています。