「母に柿をあげたかった」…男性に見つかり逃げようとして車を発進させたか 教員に拘禁刑8カ月を求刑 静岡地裁沼津支部
10月に静岡県三島市の畑で柿3個を盗み、逃げる際に車で男性をひいたとされる教員の男の裁判で、検察側は拘禁刑8カ月を求刑しました。
暴行の罪に問われている三島市に住む教員の男は10月、三島市の畑で柿3個を盗んだところを50代の男性に見つかり、男性が逃走させまいと車の前に立ってボンネットに手をかけていたにもかかわらず、3回にわたって車を発進させたとされています。
12日、静岡地裁沼津支部で開かれた初公判で、被告は「母に柿をあげたかった。柿の実がすごく出来ているなと思って取った。逃げたいという思いでいっぱいだった。反省している」と述べました。
これに対し検察側は「身勝手で被害者の生命に危険が及びかねない危険かつ悪質な犯行。再犯を抑止するためにも罰金ではなく拘禁刑が必要不可欠」と述べ、被告に8カ月の拘禁刑を求刑しました。
これに対し弁護側は「犯行は身勝手で弁解の余地はないが、
反省しており再犯の可能性は低い。被告人に教員を続けたい意向があるため罰金刑の判決を望む」と述べました。
判決は23日に言い渡される予定です。

