少女2人をわいせつ目的で誘拐…元中学校教頭に懲役12年 「真摯な反省が認められない」 静岡地裁沼津支部

少女2人を、わいせつ目的で誘拐した罪などに問われた元中学校の教頭の男に対し、静岡地裁沼津支部は懲役12年の判決を言い渡しました。

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 沼津市立中学校の元教頭の男(53)は、2020年に当時10代の少女を、2017年にも別の当時10代の少女を誘拐してわいせつな行為をした罪などに問われました。被告の元教頭は「弱いものを虐げたかった」などと話し、起訴された内容を認めています。
 これまでの裁判で検察側は「現職教頭による犯罪で、卑劣で残忍極まりない」などとして懲役16年を求刑、一方の弁護側は「社会的制裁を受けている」などとして、寛大な判決を求めていました。
 3月15日に行われた裁判で、地裁沼津支部の菱田泰信裁判長は「周到に計画され、強固な犯意によるもの。犯行態様は卑劣かつ残忍」と指摘、「不自然な供述に終始し、真摯な反省が認められない」などとして、元教頭に懲役12年の判決を言い渡しました。