橋の上で立て続けに4件、児童の事故、大型トラックが車列に突っ込む…静岡県で交通事故相次ぐ ひき逃げ現場では見守り活動も

 15日朝、静岡県伊豆の国市で4件の事故が立て続けに起きるなど、県内各地で交通事故が相次いでいます。15日からは年末交通安全運動が始まり、警察は注意を呼び掛けています。

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橋の上で立て続けに4件、児童の事故、大型トラックが車列に突っ込む…静岡県で交通事故相次ぐ ひき逃げ現場では見守り活動も

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 15日午前7時10分ごろ、伊豆の国市の修善寺道路で、乗用車同士の正面衝突1件、追突事故1件、単独事故2件が相次いで発生しました。警察によりますと、4件の事故は新狩野川大橋の上の別の場所で同じ時間帯に発生したということです。

 なぜ、橋の上で同時に事故が発生したのか。原因と考えられているのが、路面の「凍結」です。14日夕方降った雨が乾ききらない状況で、翌15日朝に冷え込みました。また橋は、空中に浮いているため、上だけでなく下からも熱が奪われやすく、ほかの路面が凍っていなくても凍結し、スリップしたとみられています。

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 事故には車7台が絡み、正面衝突した車の30代の男性が軽いけがをしました。

 14日午後3時ごろには、静岡市駿河区国吉田で、横断歩道を歩いて渡っていた7歳の男子小学生が乗用車にはねられ、頭を強く打ち重傷です。横断歩道に信号機は設置されておらず、小学生は下校中でした。

 静岡市ではこのほか、14日、清水区の国道1号で大型トラックが信号待ちの車列に突っ込み、車6台が絡む事故も起きました。その後の調べで、トラックの運転手は持病があり、運転中に意識を失ったとみられることがわかりました。運転手はきょう死亡したということです。

 9日に菊川市で児童5人のひき逃げがあったのをはじめ、13日、浜松市では74歳の女性がはねられ、その後死亡したほか、14日には裾野市でも重体事故が起きるなど、このところ、各地で交通事故が目立っています。

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午後3時以降に多く、横断歩道上の事故は7割増

 時間帯でみますと、子どもの登校や冷え込みが強まる朝のほか、下校や帰宅などで歩行者が増え、日没も近い午後3時以降にも多発。場所別では、細い道や信号機のない横断歩道が目立ちます。

 警察によりますと、県内の交通事故は、今月に入って862件と、去年に比べて43件増加(人身事故、きのうまで)。このうち、横断歩道上での事故は46件で、去年より7割も増えています。

 また、こちらは過去5年間の12月の死者数です(12月の死者数グラフ 2016年15人、2017年12人、2018年6人、2019年14人、2020年5人)。去年は1カ月で5人だったのに対し、今年はすでに4人が死亡しました。

ひき逃げ事件現場付近ではお巡りさんや先生が見守り活動

 一方、菊川市の児童ひき逃げ現場の周辺では。

竹内記者:「朝7時を過ぎました。菊川市内です。きょうから進入禁止の時間帯を設け、初日ということで 警察官が路上の前に立っています」

 けさから、通学路への車の進入禁止が始まりました。規制されるのは平日の午前7時から午前8時までの間で、児童が通学路とする市道2か所です。
けさは、警察官や小学校の教員らが登校を見守りました。

菊川警察署 横山弘樹交通課長:「登校する児童がいたら、車、バイクは児童の動きに気をつけていただいて、子どもたちの安全を確保していただけたらと思います」

交通安全運動始まる

 こうした中、15日から「年末交通安全県民運動」の期間に入ります。

静岡県警 山本和毅本部長:「悲惨な交通事故を1件でも減らすことができるようお力添えをたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます」

 15日朝、県庁前で行われた出発式には警察や県の関係者らおよそ70人が参加。白バイ隊などあわせて17台がパトロールに向かいました。31日までの期間中、県内各地で啓発活動や街頭指導が行われる予定で、警察は交通事故に注意を呼び掛けています。

静岡県警交通企画課 松本成立企画指導管理官:「突発的な事故事件、これが発生していることも事実であります。これにつきましては、やはり県民の皆さん、そして警察の力を合わせて事故防止に努めていきたいと思います」

画像: 交通安全運動始まる