新型コロナで注目の地方移住「東京のように通勤ストレスがない」静岡県が動画で魅力発信
新型コロナの影響が長期化し、働き方や暮らし方に変化が出ています。静岡県は、静岡に住みながら首都圏で仕事を続ける生活スタイルを広げようとしています。
松田和佳アナ:「県は今ドローンを使った撮影を行っています。今回の動画のアピールポイントは、この日本平から見える絶景とあちらの女性のライフスタイルです」
ドローンで撮影しているのは、富士山と駿河湾を一望できる静岡市の観光地・日本平。首都圏の会社に在籍していても、静岡県に住んで在宅勤務できるよう県は移住を提案するPR動画をつくっています。
この動画で紹介されている前田真理子さんは、静岡市内で勤務する夫と3歳と1歳、2人の娘と暮らしています。1年ほど前、夫の転勤で都内から静岡市に移り住みました。
前田真理子さん:「自分みたいに子どもが小さい主婦に、こういう働き方があることを知ってもらいたい」
この日、動画を撮影するスタッフは、前田さんの1日に密着しました。午前9時半、自転車で2人の娘を保育園へ。自宅に戻ると仕事開始です。都内の番組制作会社で働く前田さんは、会社には出勤せず、完全テレワークです。県の魅力を県外へ発信しようとウェブサイトやSNSの運用に取り組んでいます。
前田さん:「東京の時のような通勤のストレスがない。家事、仕事、子どもとの時間がバランスよく持てる。いい働き方だと思っている」
新型コロナ感染拡大で東京一極集中の問題が指摘され、地方への移住は関心が高まっています。県の移住定住情報サイトへのアクセスも、前の年の1・5倍ほどに増えているといいます。
県は子育てをしながらテレワークをする前田さんのライフスタイルを動画で発信し、首都圏に住む子育て世代の移住を促す考えです。
県の担当者:「静岡の程よく都会で、自然も豊かで気候にも恵まれた中で、子育てと仕事ができる。まずは入り口としてこの動画を活用していきたい」
動画は来週にも県のホームページにアップされる予定です。