猛暑で野菜もピンチ 9ー10月はトマトが出回らない予想も…農家の工夫 静岡・御殿場市
杉沢洋佑記者:「連日の猛暑で、この暑さ、なんとかならないかなと思っているのは、人間だけではないようです。こちらにあるトマトにとっても、この夏の暑さは相当厳しいようです」 御殿場市のトマト農家、「かつまたファーム」では年間30トンのトマトを生産しています。連日の暑さはトマトの生育にも影響を及ぼしています。
かつまたファーム 勝亦健太社長:「30度を超える高温は、ほとんどの農作物にとって障害の要因になるくらいの暑さです。トマトも本来は25度くらいの温度が好きなので、この暑さは相当に管理が難しくなっている」
通常、トマトは密閉されたビニールハウスで育てられますが、かつまたファームでは暑さ対策として、ある工夫をしていいます。
かつまたファーム 勝亦健太社長:「本当に屋根があるだけ、つま面も無くて風通しがいい状態で、外気温より高くならない施設『雨よけハウス』と言うが、それが1つの工夫」 トマトは全国各地で年間を通して生産されますが、秋に収穫されるトマトを生産しているのは、県内ではここだけだといいます。ただ、勝亦社長は連日の暑さで、来月以降のトマトの出荷を懸念しています。
かつまたファーム 勝亦健太社長:「おそらく市場も含めた予想としては、9月・10月にはトマト自体が出回らなくなる。価格的にも相当高騰する」
新型コロナで新たな苦労も…
暑さによる問題がもう一つあります。新型コロナの影響で、従業員はマスクやフェイスシールドを着用して、選別や梱包作業をしなければなりません。 従業員
「(マスクでの作業は)初体験で暑いなと思いますけど、水分補給をこまめにとって、がんばっています」
従業員
「品質を確かめる腕はちょっと見づらいんです。なので時々人と距離を取れる場合は少し傾けて商品を見て使っています」
かつまたファーム 勝亦健太社長:「現場で蔓延が起きた時には、やはり消費者に不安を与えることは間違いないので、今はちょっと辛抱の時かなと理解はしています」