マックスバリュ東海の労働組合幹部が20年間にわたり計4700万円余り着服 交通費などを二重請求や架空請求

 スーパー「マックスバリュ東海」の労働組合の幹部が、出張時の宿泊代などを二重請求するなどして、組合費およそ4759万円を着服していたことが分かりました。27日、組合が発表しました。

 浜松市に本部があるマックスバリュ東海MYユニオンの元中央執行委員長代行(イオングループ労働組合連合会の元副会長)は、2002年8月から2023年2月にかけて、主にイオングループ労働組合連合会の業務で出張したときに交通費や宿泊費などを二重請求したり、架空請求したりして、組合費およそ4759万円を着服していたということです。

 元中央執行委員長代行は「私的な遊興費にあてていた」と着服を認めていて、4759万円のうち1140万円は返済し、残りは分割返済するということです。元中央執行委員長代行はすでに退職しています。

 組合では2019年に、常任顧問を務めていた女性の組合費着服が明らかになり、再発防止のため調査した結果、今回の事案が発覚しました。

 マックスバリュ東海MYユニオンは「組合員ら関係各位に多大なご迷惑とご心配をおかけして深くお詫び申し上げます」としたうえで、「組合幹部による不正を長期にわたり発見することができなかったことを重く受け止め、再発防止に向けて適切な対応をしてまいります」としています。