値上がり分カバーするには650円必要…県の定める上限は520円 重油値上がりで街のお風呂屋さんの苦悩 /どうなるイラン情勢

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堀優奈アナウンサー:「じんわりと温まりますね。レトロな雰囲気が漂う富士市の富士見湯では、このお湯を沸かすために欠かせないものの価格が、急激に上がっているということなんです」

 富士山を望む、富士見湯。富士市のホテルの中にある昭和の香り残る老舗銭湯として、地元の人に愛されています。

吉川隆之オーナーと堀アナ
吉川さん「これがバーナー。これでお湯を沸かしている」
堀アナ「お湯を温めるために使う燃料は何を使っている?」
吉川さん「重油を使っています。一番心臓ですよ。血液と一緒」

 ボイラーを動かす燃料となるのが重油です。小型のボイラーや船舶の燃料としても用いられるA重油も価格が急騰。これまでは1リットル100円程度で買っていましたが、1週間前に130円まで大幅に値上げされたそうです。

富士見湯 吉川隆之オーナー:「これ以上上がってしまうと、とてもじゃないけどやっていけない。いきなり下がるものではないし、このまましばらく何カ月間は頑張らなきゃいけないのが現実」

 影響の長期化を見据えて、1リットル130円の段階で、貯蔵用に1200リットルを購入。ただ、それで賄えるのも1カ月程度で、このまま高止まりが続けば、年間60万円ほど負担が増える恐れも…。

 追い打ちとなるのが、価格転嫁ができない、銭湯ならではの事情です。

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富士見湯 吉川隆之オーナー:「生活の中の銭湯ですから、(入浴料の)最高額が決まっています」

 いわゆるスーパー銭湯とは違って、生活に必要な「一般公衆浴場」に分類される富士見湯では、入浴料の上限が520円に定められています。県の告示で上限額が決まる現在の入浴料は、500円。重油の値上がり分をカバーするためには650円ほど必要ですが、値上げは考えていないそうです。

富士見湯吉川隆之オーナー:「(客からは)10円の値上げも厳しいと聞く。毎日来ているお客さんに迷惑がかかるわけだから、こちらも我慢しなければいけない」

 先行きの見えない日々が続きます。

富士見湯 吉川隆之オーナー:「どのくらい下がるかということもわからないし、もしかしたら何年も続くこともあるから、(中東)1カ所からではなく、いろんなところから供給して安定させる方法を政府がやってくれればもっといい」

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