【完全版】芸術的なトンネルにスタッフ全員が移住者のカフェ 「お茶の香りが広がる」スイーツも 川根本町新緑ウオーキング
芦沢さん:「高さ109メートルあります」
北川アナ:「きょうは『長島ダム』から、川根本町をウォーキングしたいと思います。
今回は新緑真っ只中の川根本町を、ベテラン地元ガイドさんとウォーキング。そこには名所にちなんだ絶品カレーに、茶処にふさわしいお土産作り。オシャレなカフェではちょっと一休みも。そして…、驚きのミステリースポットまで。見どころ満載のウォーキングスタートです。
エコティかわね代表理事 芦沢哲哉さん:「昔、鉄道がここを通っていました。今から3つトンネルを通ります」
トンネルを抜けると…ずぶ濡れになる橋だった
まずは「長島ダム」周辺をウォーキング。見どころは旧井川線が通っていた3つのトンネル。1つ目のトンネルを抜けると…。
芦沢さん:「長島ダムの名物の『しぶき橋』。放流しているので、結構しぶきがかかるんだけど、晴れた日には虹がかかるんです」
この日はあいにくのくもり、晴れていればこんな虹が見れるかもしれません。そして、しぶき橋というだけあって
北川彩アナウンサー:「うわぁ~スゴイ! めっちゃかかる~」
トンネルの中で芸術鑑賞
橋を渡り少し行くと再びトンネルが…。
芦沢さん:「これ2つめのトンネルです。『楽しむフォトトンネル』。地元のおじさんが写真を飾ってくれている。地元の文化や芸能などの写真」
祭りの写真や、川根本町の四季折々の風景が飾られています
芦沢さん:「トンネルの中は昔は素掘りだった。数年前から色んなお客さんから案内してほしいという要望がある。それに応じてコースを組んで案内している」
芦沢さんが代表理事を務める「エコティかわね」は、フリーのガイドのほか、川根本町の自然を生かした様々な体験プログラムの企画しています。
芦沢さん:「さっきのフォトトンネルや今から行くトンネルの中の作り物は全部この人が作りました」
アプトいちしろキャンプ場管理人 海野泰一さん:「せっかくおもしろいトンネルがあるから、キャンプする人が必ず通るからおもしろ半分にやった。こちらもどうぞ行ってみてください」
芦沢さん:「これからのも全部海野さんが作りました」
この人の良さそうな海野さんが作ったというトンネルの仕掛けが、まさか私をあんな恐怖に陥れるとは…。
お化け屋敷のようなトンネル
まずは、長島ダム周辺を歩き始めた私たち。見どころである3つのトンネルのうち2つを制覇。トンネルの仕掛け人、海野さんにも会いました…。
3つ目のトンネルは…。カッパに出迎えられました。「あけて~」と書かれている箱を開けると、中から「お化け」が…。
この他にも、いろんな仕掛けがあるんですが、後はみなさん行ってのお楽しみで。
芦沢さん:「1番暗いところにコウモリが」
北川アナ:「あっ、いた いた いた いた」
コウモリ初めて見ました~。3つ目のトンネルの真ん中あたりにいるので要チェックです。
北川アナ:「いやぁ~。特に最後のトンネルはめちゃめちゃ満喫しました」
鉄道マニア必見「アプトいちしろ駅」
3つ目のトンネルを抜けると、大井川鐵道井川線「アプトいちしろ駅」。この駅でアプト式電気機関車を連結する作業を見る事が出来ます。「アプト式」とは、線路の間に敷かれた歯形のレールに車輪を食い込ませて、急こう配を登るための鉄道システム。現在日本ではココでしか採用されていません。これは鉄道マニアの方たちも必見の作業みたいです。
列車に乗り込み、日本一の急こう配を堪能したら、見えてきたのはスタート地点の「長島ダム」。
芦沢さん:「国内のダムにダムカードがあるの知っていましたか? 結構ダムマニアは集めてますよ」
「奥大井湖上駅」
長島ダム駅を過ぎ、目指すはあの有名な「奥大井湖上駅」
北川彩アナウンサー:「いいことがありそうこの駅に降りると
女性:「茨城県水戸市から来ました。素晴らしい自然が残っていて、素晴らしい所だと思った。秋にまた来たい」
男性グループ:「私がどっちかというと鉄道オタク。唯一のアプト式が走っているという点ではかなり特異点というか、趣もあり景色もいい。音もレトロな感じというか…」
鉄オタさんたちが、ついつい熱く語り出したくなる、そんな鉄道なんです。
1回入ると1年若返る温泉
駅にかかる奥大井レインボーブリッジを歩いて、先へ進みます!
北川アナ:「たくさん歩いたのでお腹空いてきました」
エコティかわね代表理事 芦沢哲哉さん:「温泉会館がある。そこでおいしいもの食べられるのかな。ここの接岨の温泉は「若返りの湯」という」
北川アナ:「魅力的なワードなんですけど、ロケが終わるころに若返ってたらいいな」
芦沢さん:「1回入ると1年若返るという。50回入ると 生まれてない」
ということでやってきたのは「接岨峡温泉会館」。このお湯を求め県外からも人がやって来るという名湯です。肌のいらない角質や、毛穴の汚れを取ってくれる効果がある事から「若返りの湯」と呼ばれています。そして、こちらにある「おいしいもの」とは…。
水野雄太館長:「牛すじ湖上カレーです。湖上駅をイメージしたんですけど。国産の牛スジを3時間煮込んだ。厳選したスパイスで作ったオリジナルのカレーです」
「奥大井湖上駅」ををおいしく頂いて、パワーも回復。まだまだ歩きますよ。
細いつり橋の向こうは…
芦沢さん:今度は千頭駅に向かっていく。
北川アナ:細いですね吊り橋。
芦沢さん:でも川根の吊り橋にしては安定した吊り橋です。
吊り橋を渡り少し歩くと、そこには…。
芦沢さん:「川根本町はお茶が主な産業でお茶の産地。住宅の近くにも茶畑が広がっているのが特徴」
そこから歩いて15分ほど。千頭駅前にやってきました
芦沢さん:「週末にはトーマスやSLがここまで来ます」
北川アナ:「あれ でもここ私知ってますよ。移住のコーナーで確か出演していた…」
芦沢さん:「スタッフ全員が移住者なんです」
去年10月に放送した東京から移住してきた佐々木さんがオーナーのカフェ。その他のスタッフもみんな移住者なんです。
店内はとってもオシャレ。ここではお茶の他にもお茶を使った甘~いものも頂けるんです。
川根本町をベテランガイドさんと巡る今回のウォーキング! お茶処川根のお茶を求めて向かったのは、千頭駅前の「フォークノットカフェスター」。店内でまず最初に気になったのはもちろん…。
お茶の香りが広がるスイーツ
北川彩アナウンサー:「これは川根のお茶なんでしょうか?」
スタッフ:「ここで取り扱うのは全部川根で作られているお茶です。店を利用してくれた人に色々なお茶を知ってほしい、試してほしいという思いで、飲んでもらっています」
カフェでも販売している川根のお茶を無料で頂けるんです。時季によって変わりますが、この日は新茶の「霧のふる里」。
そして、このお茶に合うスイーツも…
スタッフ:「日本酒と煎茶のケーキでございます」
川根本町で作られた煎茶と、長野県の酒造の日本酒を使って作られたカップケーキ。そのお味は?
北川アナ:「お茶の香りが広がります」
スタッフ:「アイシング(上にのったペースト)を作るときに、日本酒で煎茶を煮出して、どちらの香りも楽しめるように作った」
北川アナ:「お茶の渋みとケーキの甘さのバランスがいい」
芦沢さん:「僕酒飲みなんです。すごくお酒っぽくて、僕は好き」
スタッフ:「アルコール分は飛ばして作っているので、ドライバーの方も楽しんでいただけるように作っています。お茶と一緒に楽しめるお菓子をというのは、テーマとして持っている」
カフェのスタッフ全員が移住者という事で、ここでの暮らしについて聞いてみました
スタッフ:「町歩いてる人も見れば「こんにちは」と。豊かな自然は自分が元々住んでいたところにはなかった。空気自体がいいのですごく心地いい」
お土産は「手作り」で
このカフェもとっても心地いい空間。お茶もケーキも美味しかった。川根本町はお茶処だけあって、カフェでお茶を飲めるだけでなく、湯のみのモニュメントに急須の形の展望台もあるんです。さらに…。
芦沢さん:「お茶のある物でお土産になるものを作る体験もできます」
北川アナ:「えっ そんな体験ができるんですか」
そして…
北川アナ:「こちらで、何か作れると聞いたのですが」
遊工房主宰 山本佳世さん:「お茶缶なんです。川根なのでお茶缶が身近にある」
北川アナ:「ここでもお茶を感じられるんですね」
山本さん:「そうです」
100年以上続く老舗「山本屋旅館」内で、娘の佳世さんが工房を開き、川根ならではの茶箱を使った美しい入れ物などを作る教室を主宰。観光客に向け茶缶小物入れのワークショップも行っているんです。
柄が決まったら、お茶缶の底になる部分にボンドを塗り、布とくっつけていきます。缶の側面にもヘラや指をを使って布を貼っていくんですが…。
芦沢さん:「ちょっと難しい感じ」
北川アナ:「ちゃんと上に生地を引っ張ればシワがなくなる」
芦沢さん:「僕のいう事聞いてくれない」
山本さん:「生地も人を選ぶみたい」
布が貼り終わったら、余分な部分を切っていきます。なんかこういう工作ってもくもくと作業しちゃいますよね。
北川アナ:「図工好きなんですけど、カメラが回ると出来なくなるんです」
山本さん:「私とおんなじかも…」
蓋にも同じように布を貼りつけていきます
芦沢さん:「北川さんより上手にやろうとすると…」
北川アナ:「私も芦沢さんより上手にやりたいな」
最後に布の切れ目を隠すようにリボンを巻いていきます!
山本さん:やっぱシワがね 人生の・・・
芦沢さん:そう
山本さん:生きてきた証というか
芦沢さん:シワを生かしたかった
山本さん:もうそこでしか勝負できない!
芦沢さん:そこでしかじゃなくてね 技術です
山本さん:アート…
昔からの知り合いならではの軽妙なトークが体験を盛り上げます。こうして作業する事およそ1時間。芦沢さんがあえて生かしたというシワも、ほんのりイイ感じです
山本さん:「元がお茶缶なので食べ物も入るしお茶も入る。コーヒー豆入れる方もいます」
ウォーキングの合間に、休憩がてらの素敵なお土産作りありですよね。