旧静岡マルイ跡地「駿河屋本店」始動 静岡市の新たな中心街に

静岡市の中心市街地・旧静岡マルイの跡地に進出した総合ホビーショップが22日から営業を始めました。

画像1: 旧静岡マルイ跡地「駿河屋本店」始動 静岡市の新たな中心街に

能地 優アナウンサー:
「午前10時の駿河屋本店。いまシャッターが開いた。きょうから1階で買取業務がスタートする」

 22日から一部営業を始めたのは、ホビー商品を取り扱う「駿河屋」

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 おととし閉館した静岡マルイの跡地を買い取ったことで注目を集め、店舗と本社機能を兼ね備えた国内最大級のホビーショップが、満を持して静岡市の中心街に進出しました。

エーツー 宿島拓弥執行役員 :
「(静岡は)ホビーメーカーはいっぱいあるが、買える場所が少なかったので、そういった意味で専門的に品揃えをいっぱいにして、お客様に来てもらえればいい。まだ『買い取り』という形だがそれでも一歩目を踏み出せたと思う」

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 駿河屋は、静岡市に本社を置くホビー商材販売企業の「エーツー」が運営しています。

 県内外におよそ100店舗を構え、新品から中古品まで、ありとあらゆるホビー商品を扱っていて、その品揃えは業界トップクラスです。

 22日始まったのは買い取り業務。

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 お客さんに商品を販売するのはまだですが、今年の秋以降に全面オープンを目指しています。

接客店員:
「いらっしゃいませ」

 早速、1人の男性が来店。

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 どうやらカードゲームを売りにきたようです。

Qきょうはどこから?

客:
「葵区/市内です」

Qきょうは何を売りに来た?

「ポケモンカードです。昔からやってまして」

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 普段から週に一度は駿河屋を利用するというこちらの男性。

 きょうはポケモンカード2枚が、合わせて7800円で売れたといいます。

客(静岡市民):
「今までの駿河屋よりより大きくなってかなり楽しみ。トレーディングカードやさらにゲームなどいろんなジャンルを扱ってくれるようになったらうれしい」

街が新しく生まれ変わるきっかけに

 日本玩具協会によると、ホビー業界は年々拡大を続け、特にここ数年は、コロナ禍による巣ごもり需要などもあり、アニメやカードゲームなどの人気が過熱。

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 去年・おととしと過去最高を更新し、去年は9525億円の市場規模でした。

 いま勢いのあるホビー業界が静岡市の中心市街地で、売り場面積を拡大することは中心街の人流の増加にもつながると、専門家は分析しています。

静岡経済研究所 田原真一研究員:
「JR静岡駅にも近く、(静岡鉄道)新静岡駅の動線にもなっているので、かなり元々人が集まりやすい空間。国内でも最大級の(ホビー専門)お店ができるので、静岡市内だけでなく、県外あるいは海外からも多くの客が期待できる」

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  静岡市の中心街は、2017年に静岡109が閉店し、おととしには静岡マルイが閉館。

 さらには7月、静岡東急スクエアも営業を終了するなど、ファッションを中心とした街の活気が失われかけていました。
 ただ、駿河屋の出店で、今後は「ファッションの街」に「ホビー」の要素も加わり、街が新しく生まれ変わるきっかけになるかもしれません。

画像3: 街が新しく生まれ変わるきっかけに

静岡経済研究所:
「(静岡市の中心街は)ファッションなど元々は他の商業施設を中心に集客していたが、食や抹茶スイーツ、有名なハンバーグ店、海鮮系の料理など、そういったところも重要な魅力のコンテンツなので、そういったものが相乗的に集まることで多くのお客さんが来ると期待できる」

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