「これからも大切に育てよう…」 77年前の大空襲を生き延びた「奇跡のクスノキ」 静岡市の小学校で苗木を植樹
2000人以上が犠牲となった静岡空襲から77年。戦火を生き残った「奇跡のクスノキ」の苗木が、静岡市の小学校に植樹されました。
静岡市葵区の竜南小学校に植樹されたクスノキの苗木。静岡赤十字病院前にあるクスノキの挿し木から育ったったものです。77年前の6月19日夜から20日にかけてあった静岡空襲で、このクスノキは黒く焦げてしまいました。しかしその3年後、緑の芽を吹き戦火を耐え抜いたことから奇跡のクスノキと呼ばれています。
生育環境が悪化したことから、静岡平和資料センターの会員らが次世代に平和を伝えるため、挿し木をして、およそ4年かけて育ててきました。
静岡平和資料センター
眞田喜代美さん:「とにかく責任を感じて枯らしてはいけないと、枯らさないように育って欲しいなって、それが一番で」
90本の挿し木をして育ったのは2本。そのうちの1本が、20日児童の手で校庭の一角に植えられました。
植樹した女子児童:「奇跡の木と言われているので、これからも大切に育てようという気持ちで植えました」
植樹した男子児童:「クスノキを傷つけるわけにはいかないので、ちょっと緊張して難しい感覚でやりました。色んな国が仲良く協力しあって、安心して暮らせる世界になって欲しい」